エイチアイ<3846>が2月14日に発表した第3四半期累計(4-12月期)の連結業績は、売上高が前年同期比19.0%減の13億2300万円だった。前年同期に収益計上した3Dエフェクトライブラリの大型案件や通信キャリア向け大型受託案件がなくなったことが主な要因だった。
経常損益は、1億3500万円の赤字と前年同期の4100万円から赤字幅が拡大した。研究開発の絞り込みによる販管費の抑制に成功したものの、売上高の減少や為替差損1100万円を計上したことなどが影響した。これに伴い、四半期純損益は、1億5400万円の赤字となり、前年同期7400万円の赤字から赤字幅が拡大した。
3月通期は、売上高22億6300万円(前期比0.2%増)、経常利益7000万円(同33.1%増)、当期純利益6300万円(前期5400万円の赤字)を見込む。
ミドルウェア事業は、スマートフォンの急速な拡大の影響で減収減益となるものの、アプリケーション事業でサービスプラットフォームなどの受注が増加し、全体としては増収増益となる見通し。新領域であるサービスプラットフォームは、主にSNSなどへの技術提供、サービス提供を強化中。その戦略の一環が、ディー・エヌ・エー<2432>との資本業務提携だったが、先行投資の回収期間に入っているようだ。