エイチームHD、1Q(8~10月)決算は子会社譲渡の影響などで2%の減収 譲渡による特別利益計上の最終益は128%増に 一部協業案件が外部要因で契約終了
エイチームホールディングス<3662>は、12月5日、2026年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算を発表、2025年8月にエイチームフィナジーの株式譲渡を行った影響に加え、ゲームアプリが全体で引き続き減収傾向となり、減収となった。
なお、最終利益が大きく膨らんでいるのは、エイチームフィナジーの株式を譲渡したことによる特別利益を計上したためとなる。
売上高55億2900万円(前年同期比2.6%減)
営業利益2億7000万円(同20.5%増)
経常利益2億3400万円(同2.3%増)
最終利益2億9500万円(同128.2%増)
各セグメント別の状況は以下のとおり。
①メディア・ソリューション 売上高39億3100万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益4億4100万円(同34.8%増)
M&Aにより前期に取得した企業の売上高が計上されたものの、利益確保を優先とした事業運営方針に則り金融メディア事業、人材メディア事業において広告費を抑制したことにより減収となったため、前年同期比で微減収となった。セグメント利益は、自動車関連事業が集客競争の激化に伴う広告費の増加により減益となったものの、利益の確保を優先とした事業運営に加え、M&Aにより前期に取得した企業の利益が計上されたため、前年同期比で増益となった。
②D2C 売上高7億800万円(同26.5%増)、セグメント利益5100万円(同11.8%増)
化粧品ブランド「lujo(ルジョー)」の継続利用者数が順調に増加し、前年同期比で増収となった。セグメント利益は、前期に続き利益確保を優先した事業運営方針に則り運営効率化を図っており、前年同期比で増益となった。
③エンターテインメント 売上高8億8800万円(同6.4%減)、セグメント利益3600万円(同30.9%減)
ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であるため、前年同期比で減収となった。セグメント利益は、一部協業案件が外部要因により契約終了となり前年同期比で減益となったが、黒字を維持した。
■通期業績予想は変更なし
2026年7月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高245億円 (前期比2.4%増)
営業利益9億円(同6.4%増)
経常利益9億円(同43.2%減)
最終利益6億円(同42.1%減)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチームホールディングス
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益8億4500万円、経常利益15億8500万円、最終利益10億3600万円(2025年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662