
トップカルチャー<7640>は10月2日、2026年9月度の月次売上動向を発表した。9月の全店売上は前年同月比138.0%、既存店売上は111.3%となった。全店、既存店ともに前年を大きく上回る好調な推移となっている。小売業では既存店売上の動向が注目されるが、今回は既存店もしっかりと前年を上回りながら、全店ベースではさらに大きな伸びとなっている点が特徴だ。
■4月以降、全店売上の伸びが顕著に
月別の推移を見ると、全店売上は4月以降に大きく伸びている。4月は前年同月比130.3%、5月145.6%、6月117.0%、7月133.6%、8月129.0%、そして9月138.0%となった。
一方、既存店は4月102.1%、5月113.4%、6月93.2%、7月104.5%、8月100.2%、9月111.3%で推移している。6月には既存店が前年を下回ったものの、それ以外の月では前年水準を上回っており、9月には再び二桁増となった。
こうした推移からも、既存店の売上を一定水準で維持しながら、全店ベースでは新たな店舗・事業によって売上規模を拡大していることがうかがえる。
■書籍は前年水準を維持、雑貨・POPUPなどが寄与
同社によると、書籍はリアル店舗でのフェア展開とEC販売との連携により、前年水準を維持し堅調に推移した。
特撰雑貨・文具については、各種くじやシールの販売に加え、POPUP展開による全国のお取り寄せグルメ、コスメ、服飾などが奏功し、前年同等の推移となった。
また、8月には映画『ゴジラ-0.0』の公開を記念した大型POP UP SHOPをMORIOKA TSUTAYAにオープン。その後も蔦屋書店佐久平店、フォレオ菖蒲店、いせさきガーデンズ店で展開しており、10月以降も展開を拡大する予定としている。
■「買取大吉」など新規事業も拡大
新たな収益源の拡大も進んでいる。9月10日には蔦屋書店須坂店、9月20日には蔦屋書店前橋吉岡店に「買取大吉」をオープンした。同事業は今期に開始して以来、順調に展開を拡大しており、今回の出店で7号店、8号店となった。
さらに9月19日には明文堂書店滑川店に「ふるいちトップブックス」もオープンしている。
同社は今後も買取大吉やゲーム・トレカ事業を積極的に展開するほか、DAISO、ガシャポン、Café事業など、書籍事業を軸とした複合化施策を強化する方針だ。店舗運営オペレーションの効率化も進めるとしている。
■11カ月累計では全店16.4%増、既存店も2.8%増
2025年11月~2026年9月の累計では、全店売上が前年同期比116.4%、既存店売上が102.8%となった。つまり、9月単月の好調は一過性というより、年度を通じて全店売上が前年を上回る状況が続いている。
特に注目したいのが、全店116.4%に対して既存店は102.8%という差だ。
既存店については前年水準を維持・上回りながら、全店ではそれを大きく上回る売上成長を実現している。これは、店舗の既存事業だけに依存するのではなく、新規出店や「買取大吉」、ゲーム・トレカなどの新たな事業を店舗に組み込
むことで、会社全体の売上規模を拡大していることを示す数字といえる。
トップカルチャーにとって、今回の月次は単純に「既存店が好調」というだけではない。既存店を底堅く維持しながら、書籍を軸とした店舗の複合化によって、一店舗あたりの収益機会を増やし、全社の成長につなげていることがポイントになりそうだ。
【PR】業界未経験からゲーム・エンタメ業界へ!あなたの経験を活かせる求人あります