大和証券投資情報部は、2月15日付け「STOCK NEWS」で、任天堂<7974>を取り上げている。
同社は1月27日、4-12月期の決算発表を行ったが、32%減収・46%営業減益となった。為替の円高基調や、主力製品のライフサイクルが末期にあることが主な要因だが、同証券では、新型ゲーム機の登場が来期以降の業績反転のドライバーになると考えているという。
2月26日発売の「ニンテンドー3DS」は、専用メガネを使わなくても3D表示のゲームで遊べる点が特徴。「ドラゴンクエスト」や「ウイニングイレブン」など人気シリーズの投入が見込まれるとともに、「DS」とのソフトの互換性が確保されていることも既存顧客にはセールスポイントになると見ている、とのこと。
また、無線LANを活用して情報や無料ソフトを自動配信する「いつの間にか通信」も追加された。ゲーム以外の機能も充実。同社も携帯電話のように常に持ち歩くような機器になるように開発したようだ。
携帯ゲーム機の枠にとどまらない「3DS」は、「Wii」に続くコア製品になる可能性を秘めていると指摘。「3DS」投入を契機に、新たな成長サイクル入りを期待している、としている。