アエリア<3758>は、本日(2月14日)、2011年12月期の連結決算を発表し、16%増収を達成したものの、経常損益については赤字幅が拡大した。主力事業であるオンラインゲームの売り上げが伸びたものの、支払いロイヤリティや人件費、広告宣伝費、為替差損などが収益を圧迫したことが主な要因だった。エイディシーテクノロジーの持分法投資損失や減損損失なども影響した。
同社の発表した決算は、売上高74億0400万円(前期比16.3%増)、営業利益2100万円(同67.3%減少)、経常損益1億1200万円(前期は400万円の赤字)、当期純損益10億6300万円の赤字(同6億6100万円の赤字)となった。
事業セグメント別の状況は以下のとおり。
■オンラインゲーム事業は、売上高51億2300万円(同28.1%増)、営業利益1700万円(同91.6%減)だった。国内外でオンラインゲームの配信を行なっており、2011年12月の登録会員数は2800万人となった。業容の拡大に伴い、ロイヤリティの増加や人件費、広告宣伝費などの費用が増加した。
■ゲーム開発事業は、売上高11億1500万円(同4.2%減)、営業利益1億1700万円(同19851.9%増)だった。PSP用ソフト『AKIBA'S TRIP』や『剣と魔法と学園モノ。FINAL』の販売が好調に推移した。アクワイアとオプティモグラフィコは第4四半期から連結対象から除外された。
このほか、ITサービス事業が売上高12億3600万円(同4.0%増)、営業利益1億0300万円(同38.4%増)で、不動産賃貸事業は売上高6200万円(同11.4%減)、営業利益2300万円(同38.4%減)だった。
■2012年12月期の見通し
2012年12月期は、売上高80億円(前期比8%増)、営業利益1億5000万円、経常利益1億4000万円、当期純利益1億円を見込む。
オンラインゲーム事業では、オンラインゲームの登録会員数は順調に増加しており、今後も複数のオンラインゲームタイトルの投入を予定している。スマートフォンの普及を受け、スマートフォンプラットフォーム向けに既存のタイトルの改良または新たなコンテンツの開発を行い、多くのアプリケーションを配信する予定。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アエリア
- 設立
- 2002年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3758