三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、3月9日付のディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>のレポートで、業績予想を上方修正したものの、目標株価を3200円から3000円に引き下げた。レーティングは「Outperform」の継続。
同証券によれば、内製・協業ソーシャルゲームのモバコイン消費が「有力IP+カードバトル」で拡大基調に転換し、2月の立ち上がりも好調だったことを踏まえたとのこと。2012年3月期の営業利益予想を610億円から613億円、2013年3月期を542億円から630億円、2014年3月期を447億円から601億円にそれぞれ引き上げた。
会社側は4~6月期以降に、自社オリジナルタイトルをリリースする予定だが、同証券では、「真の開発力」が備わっているのか、もう少し状況をみてみたいとコメントしている。また、海外展開については、会社の想定以上に難しいと見ている。海外のARPUやリターンレートが国内に比べて差があることなどを理由に上げている。
なお、「ソーシャルゲーム≒パチンコ」と捉えるとの観点から、妥当修正PER(株価収益率)を8.6倍とし、妥当時価総額4408億円、妥当株価を3000円と試算した、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432