【#決算】DeNA、2012年3月期は売上・利益とも過去最高を更新…ソーシャルゲーム関連の売上が大幅増

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(5月9日)、2012年3月期の決算を発表し、増収増益での着地となった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新した。 同社では、「Mobage」で提供されているソーシャルゲームにおいて、仮想通貨「モバコイン」の消費が拡大し、ゲーム関連売上が大幅に増加した。しかし、費用面では、ゲーム関連売上の増加に連動して代金回収代行手数料やゲームデベロッパーへのレベニューシェア支払等が増加したほか、グループ規模の拡大に伴う人件費が増加し、売上原価、販売管理費が増加した。 同社の発表した決算は、売上高が前期比29.3%増の1457億円、営業利益が同13.0%増の634億円、経常利益が同11.4%増の626億円、当期純利益が同9.1%増の344億円となった。     セグメント別の状況は以下のとおり。 ■ソーシャルメディア事業は、売上高が前期比34.3%増の1304億円、営業利益が同16.2%増の624億円だった。自社及び協業先との共同制作ゲームタイトルの人気にけん引され、「Mobage」で提供される「モバコイン」消費額が同83.5%増の1625億円と大幅に拡大した。特に第4四半期は前四半期比で25%も伸びている。また、スマートフォンの普及に伴い「Mobage」の有効会員数も順調に増加し、2012年3月末での会員数は、同1283万人増の3998万人となった。ただ、アバター関連売上と広告関連売上は減少した。     ■EC事業は、売上高が前期比5.6%減の128億円、営業利益が同3.4%増の49億円となった。「ビッターズ」の有料法人会員組織「クラブビッダーズ」加盟店舗数は前年比297店減の3960店、取扱高は同4.9%増の425億円となった。オークション「モバオク」は、有料会員数が前期末日16万人減の111万人だった。決済サービスを提供するペイジェントは、決済規模が引き続き順調に拡大した。   ■2012年4-6月期の見通し 注目される2012年第1四半期の業績予想については、開示していない。同社では、ソーシャルゲームの「コンプガチャ」など一部機能が景品表示法に抵触する可能性に関し、現時点で問題とされる範囲が明確でないために業績への影響額を合理的に見積もることができないため。ただし、影響額が合理的な算定できた時点で速やかに開示する方針。 なお、DeNAでは、内製・協業タイトルについては、「農園ホッコリーナ」や「Disney Party」などの育成&収集型、「ファイナルナンタジーブレイゲイド」などのリアルタイムチームバトル型、「怪盗ロワイヤル」や「戦国ロワイヤル」などはガチャはモバコイン消費の中心ではなく、「コンプガチャ」中止の影響は限定的とのこと。またカードバトル型については、レイドボスの導入などで消費系アイテム中心に売上拡大を図っていく方針。守安社長は、一部報道に対し、コンプガチャを順次廃止していくとのコメントも行なった模様。  
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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