Tapjoy、Free to Playのスマートフォンアプリ開発・運営を支援する「タップジョイアジアファンド」設立

モバイル広告大手のタップジョイ (Tapjoy)は、500万ドルを投資したプログラム「タップジョイ アジア ファンド」を新設したことを、中国北京で開催中のGlobal Mobile Internet Conference 2012のプレスカンファレンスで明らかにした。またファンドへの参加希望者の受け付けも開始した。 現在、AndroidとiOSプラットフォーム向けに、基本プレイ料金を無料にした「Free to Play」のスマートフォン アプリが各種登場し、市場は急速に成長している。このファンドでは、こうしたアプリの開発について、アジアのデベロッパー各社を支援し、活性化させることが目的としている。 タップジョイは、アジア太平洋地域に力を入れており、北京、香港、東京、ソウルに拠点を展開。ファンドはその一環として、新興のモバイルゲームスタジオや、セルフパブリッシングで既存アプリのユーザーを拡大したいと考えるゲームデベロッパーに資金面とマーケティング面で支援を行う。 具体的には、ファンドに参加すると、タップジョイが提供する以下のようなメリットを得られるいう。 ・事業の立ち上げに必要な運転資本 ・業界をリードするタップジョイの広告ネットワークを通じた新規ユーザーの獲得 ・タップジョイのモバイル バリュー エクスチェンジをプラットフォームとして、マネタイズが行えるアドマーケットプレース ・Free-to-PlayのゲームおよびVirtual Economyに関するノウハウ ・ユーザー獲得キャンペーン効率を最大化するコンサルティングと最適化 ・リアルタイムのレポーティング なお、タップジョイ アジア ファンドの対象アプリケーションへの募集も開始している。審査は、ゲームの質とデベロッパーの能力を対象に評価を行い対象を決定する。プログラムへの参加希望する場合、特設サイトかメール(teamasia@tapjoy.com)で問い合わせてほしい。メールについては日本語でも対応しているという。   ■タップジョイ・ジャパンのPublisher事業開発部長の村上 雅一氏のコメント 「良質なモバイル ゲームを、デベロッパー各社が市場にうまく提供できるよう、タップジョイがサポートしたいと考えています。デベロッパーの規模の大小にかかわらず、各社が提供する良質なアプリをユーザーが探しやすい公平な場を提供することで、モバイルマーケットプレイス全体が活性化すると考えています。昨年、タップジョイはアンドロイド ファンドを米国で提供し、これまでに155作品の新規アプリを世に送り出すことに成功しました。今回のタップジョイ アジア ファンドでも同様の成果を挙げたいと考えています。」 ■Craneballs Studios社の共同創設者兼CEO、マーチン チャムラッド氏のコメント 「アンドロイド向けのゲームタイトル 『Overkill』 を開発した際、タップジョイから適切なアドバイスと指導を受けましたが、同時に、当社の自由にもやらせていただきました。その結果、かつてないほどのユーザー体験を提供することができ、ユーザー数も増加し、利用度の面、さらには収益の面でも十二分な見返りを得ることができました。」