ジャフコの第1四半期決算は減収・営業赤字に転落…IPO増加も収益増につながらず

ベンチャーキャピタル大手のジャフコ<8595>は、この日(7月20日)、第1四半期(4-6月期)の連結決算を発表し、減収・営業赤字に転落した。 同社の発表した決算は、売上高が前年同期比31.2%減の26億2000万円、営業損益が1億0300万円の赤字(前年同期6億0400万円の黒字)、経常利益が87.2%減の2億1800万円、四半期純利益が95.2%減の2億5600万円だった。       ■IPO増加も増収につながらず 同社によれば、投資先の新規株式公開(IPO)は国内4社、海外2社と前年実績(国内2社、海外なし)を上回ったものの、案件規模が小さかったため、売上の増加にはつながらなかったようだ。さらに、上場株式以外による買収・トレードセールによる収益が前年同期9億2100万円から1億4100万円に減少したことも響いた。 また、純利益については、売上高、経常利益の減少に加え、前年同期に特別利益として計上した野村土地建物の株式売却益がなくなったことも減益要因となった。   ■2013年3月期の予想は非開示 2013年3月通期の見通しについては非開示としている。同社では、「国内・海外の株式市場並びに新規上場市場の影響を強く受け、収益水準の振幅が大きくなるため、業績予想を合理的に行うことは困難で」あるため、としている。