ネット企業の決算ダイジェスト（8/9）…タカラトミー、スパイア、ジョルダン、コムシード、エキサイト、ガイアHD、ブレインパッド

■タカラトミー<7867>の第1四半期連結決算

売上高348億0800万円（前年同期比4.4％減）、営業損益12億3600万円の赤字（前年同期3億3800万円の黒字）、経常損益14億4800万円の赤字（同1600万円の赤字）、四半期純損益15億6200万円の赤字（同2億0900万円の黒字）だった。

減収・赤字転落。昨年度好調に推移したメタルファイト ベイブレードやトランスフォーマー関連商材の海外輸出反動減などに加え、広告宣伝費や物流費などが増加したことが主な要因だった。

■スパイア<4309>の第2四半期連結決算

売上高38億1500万円（前年同期比27.3％減）、営業損益4200万円の赤字（前年同期5600万円の黒字)、経常損益4600万円の赤字（同5400万円の黒字）、四半期純損益5700万円の赤字（同7000万円の黒字）だった。

スマートフォンアプリが好調だったものの、モバイル広告事業の収益悪化が響いた。スマートフォン向け広告が伸びる一方で、フィーチャフォン向け広告の収益が落ち込んだことが主な要因だった。

■ジョルダン<3710>の第3四半期連結決算

売上高36億8300万円（前年同期比4.6％増）、営業利益4億2300万円（同9.0％減）、経常利益4億3400万円（同8.0％減）、四半期純利益2億1900万円（同2.0％増）だった。

主力の乗換案内で有料会員が57万人から52万人に減少したことに加え、マルチメディア事業の赤字幅拡大が影響した模様。ただ、法人向けの「乗換案内」が伸長したほか、ソフトウェアの受託開発でも大型案件が計上されたため、営業減益は1ケタにとどまった。

■コムシード<3739>の第1四半期決算

売上高1億9600万円（前年同期比26.3％減）、営業損益6800万円の赤字（前年同期500万円の黒字）、経常損益6700万円の赤字（同500万円の黒字）、四半期純損益6700万円の赤字（同400万円の黒字）だった。

フィーチャーフォン向け携帯公式サイト売上の落ち込みに加え、ソーシャルゲームの新たなサービスに向けた開発費の増加が主な要因。「不思議の森のパン工房」のスマートフォン対応や、パチンコホール「グリパチ」のスマートフォン対応が完了した。

■エキサイト<3754>の第1四半期連結決算

売上高21億5000万円（前年同期比15.3％減）、営業利益1700万円（同59.4％減）、経常利益2000万円（同62.9％減）、四半期純利益2100万円（同69.9％減）だった。

ブロードバンド事業で、NTTの回線料金とプロバイダー料金を請求する方式からプロバイダー料金のみを請求する方式に変更したことに加え、プロバイダーとの関連の薄いサービスを閉鎖したことに伴う減収が影響した。広告・課金セグメントは、リスティング広告の販売が落ち込んだものの、電話占いなどの新サービスが寄与した。

■ガイアホールディングス<3727>の第2四半期連結決算

売上高38億5800万円（前年同期比14.1％減）、営業損益6億2700万円の赤字（前年同期4500万円の黒字）、経常損益6億3200万円の赤字（同2200万円の黒字）、四半期純損益7億0100万円の赤字（同1億6000万円の赤字）だった。

アプリックスのフィーチャフォン向けミドルウェア製品の売上が落ち込んだことに加え、アニメーション関連の制作費、ジー・モードの「片翼のクロノスギア」や「COMICメテオ」、「スマートフォンアプリ」などの先行費用が発生した模様。なお、「天空のスカイガレオン」の続編として、「防衛のスカイガレオン」もリリースする予定。

■ブレインパッド<3655>の2012年6月期決算

売上高19億4500万円（前年同期比44.4％増）、営業利益3億3700万円（同78.7％増）、経常利益3億1500万円（同70.4％増）、当期純利益1億8100万円（同69.4％増）だった。

データ収集からデータ分析、それに基づく販促支援の案件が伸長したことに加え、データマイニングに関連したシステム構築や分析ツールの提供なども収益に寄与した。