IGポート、第1四半期は減収・赤字転落

IGポート<3791>は、本日(12月12日)、第1四半期(6~8月期)の連結決算を発表し、売上高12億5300万円(前年同期比14.0%減)、営業損益1億0500万円の赤字(前年同期1億2900万円の黒字)、経常損益1億0500万円(同1億2800万円の黒字)、四半期純損益1億3800万円の赤字(同8600万円の黒字)だった。     同社の発表した決算短信によると、映像制作、出版事業、版権事業がいずれもセグメント損益が赤字となったことが主な要因。セグメント別の状況は以下のとおり。   ■映像制作事業は、売上高7億8800万円(同21.4%減)、セグメント損益1800万円の赤字(同1億3100万円の黒字)だった。テレビアニメ「黒子のバスケ」「輪廻のラグランジェ」「宇宙戦艦ヤマト2199」のほか、ビデオ用アニメ「新テニスの王子様」、その他ゲーム用・CM用のアニメを制作した。 ■出版事業は、売上高は2億4100万円(同26.9%減)、セグメント損益4600万円の赤字(同1700万円の黒字)だった。月刊誌「コミックブレイド」「コミックアヴァルス」、コミックス「flat」「にがくてあまい」など定期月刊誌6点、新刊コミックス28点を刊行した。ケータイ配信を含む有料課金での電子配信を26作品追加し、合計197作品となった。 ■版権事業は、売上高1億5900万円(同60.3%増)、セグメント損益2700万円の赤字(同1000万円の黒字)だった。「009 RE:CYBORG」「BLOODシリーズ」「テニスの王子様シリーズ」「輪廻のラグランジェ」などの二次利用による収益分配を計上した。ただ、映像マスターの減価償却費が増えたため、赤字となった。 ■その他事業は、売上高6400万円(同147.0%増)、セグメント利益300万円(同900万円の赤字)だった。雑誌のイラストやキャラクターの商品化、人気コンテンツである攻殻機動隊のソーシャルゲームなどの売上を計上した。   ■2013年5月期の見通し 2013年5月期は、売上高66億3200万円(前期比20.6%増)、営業利益4200万円(同57.0%減)、経常利益5500万円(同21.0%減)、当期純利益4200万円(同20.9%増)を見込む。