「Gゲー」がいよいよ収益貢献へ…マネタイズタイトル投入し月商1億円突破

GMOインターネット<9449>は、第3四半期(1~9月期)の決算説明会を開催するともに、決算説明会資料を公開した。決算短信でも明記されていたように、GMOゲームセンターの運営するAndroidアプリマーケット「Gゲー」がいよいよ先行投資期から収益化のフェーズに移行しつつあるようだ。 GMOインターネットグループでは、2010年11月より「Gゲー」の提供を開始し、これまで約2年間にわたって先行投資を行ない、タイトルの充実と顧客基盤の拡充に注力してきた。会員数は10月末で国内外合わせて1840万人となり、当初目標を2ヵ月前倒しで達成し、月次売上高も11月に1億円を突破する見通し。今年9月段階で5000万円に満たなかったことを考えると、急速に売上を伸ばしていることが伺える。         売り上げの伸びは、7月よりソーシャルカードゲームやバトルゲームなど客単価の高いタイトルリリースの運営成績が良好に推移したことが主な要因。「Gゲー」でのリリースタイトルは、開始当初はいわゆる落とし切りアプリのリリースが中心だったが、7月以後、「サッカー日本代表 2014 ヒーローズ」をはじめ、「征戦!エクスカリバー」や「幻想のミネルバナイツ」など9タイトルを配信。さらに年内に6タイトルを追加投入する予定だ。 こうした「マネタイズ」系のアプリは、「Google Play」でもポジションを上げている。「征戦!エクスカリバー」が売上ランキングで13位にランクインし、「サッカー日本代表 2014 ヒーローズ」も22位につけている。また「新着無料」のランキングでも「超龍脈! ドラゴンライン」が7位、「幻想のミネルバナイツ」が29位に入っており、今後、売上ランキング上位に顔を出すと予想される(11月6日現在)。 これまで赤字が続いていた「Gゲー」だが、売上の拡大とともに、赤字幅が縮小し、グループの収益に貢献することが期待される。Google Playでは、Android端末の普及などを背景に、ソーシャルゲームのリリースが増えており、競争が激化しつつある。継続的な先行投資で地道に築いた顧客基盤を競争優位の源泉にできるかどうかがポイントになるだろう。
GMOインターネットグループ株式会社
http://www.gmo.jp/

会社情報

会社名
GMOインターネットグループ株式会社
設立
1991年5月
代表者
代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷 正寿
決算期
12月
直近業績
売上高2456億9600万円、営業利益437億4600万円、経常利益460億2500万円、最終利益132億900万円(2022年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9449
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