C&R、2011年2月期は経常益90%増-国内クリエイティブ分野が好調

クリーク・アンド・リバー(C&R)<4763>が4月7日に発表した2011年2月期の連結業績は、売上高141億3700万円(前期比8.3%増)、経常利益3億円(同90.4%増)、当期純利益8900万円(前期4500万円の赤字)となり、増収増益を達成した。 同社では、全事業部門が増収・黒字化を達成した、としている。とりわけ前期3400万円の営業赤字だった国内のクリエイティブ分野では、クライアントの人材ニーズが回復傾向にあることに加え、ソーシャルアプリの開発に対応するなど業界ニーズに的確に対応したことが奏功した、としている。1億8400万円のセグメント営業利益を計上した

また、IT・法曹・会計バニーでも3DCGによる可視化ソリューションが業績に寄与しただけでなく、Android開発技術者育成と派遣を行った。こちらは、前期8100万円の営業赤字だったが、1100万円の黒字と初めて営業黒字となっている。このほか、韓国事業でも、クリエイター派遣やメディア業界専門の就業ポータルサイトのサービスを開始したことなどにより、売上高、営業利益ともに引き続き伸びた。営業利益は4100万円(前期1600万円)。

 

■2012年2月期の見通し

2012年2月期は、売上高145億円(前期比2.6%増)、経常利益3億円(変わらず)、当期純利益1億円(同12.3%増)、EPS464.51円を見込む。

同社では、ソーシャルアプリ開発や電子書籍関連事業などの新規事業に注力するとしている。しかし、東日本大震災の影響については直接的な影響は軽微ではあるものの、影響ははかりかねる状況にあるため、前年同期の実績を最低ラインとして設定したとのこと。