ネクソン、タイのオンラインゲーム配信会社iDCCを完全子会社化…社名をネクソンタイに変更 現地市場向けにモバイル、PCオンラインゲームを配信へ

ネクソン<3659>は、タイのi Digital Connect Co., Ltd.(以下 iDCC)を100%子会社とし、社名をNEXON (Thailand) Co., Ltd.(以下 ネクソンタイ)へ変更することを発表した。

同社は、2016年後半に、タイの主要オンラインゲーム配信会社であるiDCCの株式を49%取得した。その後、残りの51%の株式を取得し、タイ政府の認可を受領した。一連の取引により、ネクソンはタイに本格進出し、東南アジアでの事業拡大を目指していく。

東南アジアにおけるゲーム市場全体の年成長率は45%を超えており、タイでは32%を超える年成長率となっている。成長著しい東南アジア地域における拠点を基盤に、ネクソンタイは今後、現地の市場向けに多数のモバイルゲームおよびPCオンラインゲームを配信していく。ネクソンタイは、『Durango』『ダークアベンジャー3』および『Point Blank: Strike』を含む多数のモバイルゲームを、2017年下半期にタイ市場向けに配信予定だ。

また、PC向けには、タイのプレイヤーからの期待が最も大きい『ツリーオブセイヴァー』および『メイプルストーリー』の2作品の配信開始を予定している。両作品は、高スペックなPCや高速インターネット接続を必要とせず、かつタイのプレイヤーに親和性の高いグラフィックやプレイスタイルを特徴としている。

▼ネクソンタイ COO(最高執行責任者) Terry Noh氏コメント
「我々は、東南アジアのゲーム市場、とりわけモバイルゲーム市場は非常に大きな成長機会を有していると感じており、iDCCへの投資を決定しました。ネクソンは、タイを東南アジアにおけるゲーム配信の拠点とすることを目指しており、今後東南アジア地域の開発会社が手掛けるコンテンツのグローバル展開を支援してまいります」

「ネクソンは、日本や韓国を始めとするアジアの国々、北米及び欧州において成功を収めており、これまで東南アジアに進出するタイミングを検討してきました。当該地域の成長見込みの高さ、及びデジタルコンテンツ産業が大きな可能性を有していることもあり、この度タイに新拠点を開設することを非常に嬉しく思うとともに、より一層当該地域に貢献できるよう努力していく所存です。現地政府の支援、スマートフォンの継続的な普及率向上、及び4Gネットワークの拡大等の様々な良い傾向を活用し、ネクソンは今後現地における迅速な事業拡大を目指してまいります。また、現地の文化及びプレイヤーからのニーズをより的確に把握するとともに、プレイヤー及び現地のゲーム開発会社と長期的な関係性を構築できるよう、努めてまいります」

▼ネクソンタイ CEO Isra Taulananda氏コメント
「ネクソンは、『HIT』をはじめとする多数のグローバルヒットタイトルを東南アジアにて配信開始すべく、2016年よりiDCCと密に連携してまいりました。『HIT』は、Unreal Engine 4を用いて開発された世界でも数少ないモバイルゲームのひとつであり、全世界での累計ダウンロード数は2,200万を突破し(2017年6月時点)、特にタイにて大きな成功を収めました。また、直近で配信を開始した、三国志を題材にした高品質なモバイルゲーム『真・三国無双 斬』も、同国にて好評を博しております」
株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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