18年4-6月決算、サイバーエージェントに関するスマホアプリ&ソーシャルゲーム決算記事

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【サイバーエージェント決算説明会】第3四半期は「巡航速度」 サプライズに乏しいが、通期の利益進捗は9割に ゲームは新作『ドラガリアロスト』に期待

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サイバーエージェント<4751>は、7月26日、第3四半期累計(2017年10月~2018年6月)の連結決算を発表するとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。発表した決算は、売上高3119億円(前年同期比15.8%増)、営業利益265億円(同27.1%増)、経常利益251億円(同29.5%増)、最終利益49億円(同66.1%増)となり、増収増益を達成した。

第3四半期(4~9月)の業績をみると、売上高1044億円(前四半期比QonQ4.7%減)、営業利益68億円(同40.6%減)、経常利益65億円(同39.2%減)、最終利益7億円(同60.2%減)と減収減益だった。収益を支えるゲーム事業では、周年イベントで非常に好調だった前四半期の反動減が発生した。また、もう一つの柱であるネット広告でも、需要期だった前四半期の反動が出ただけでなく、先行投資、子会社の異動などが響いたという。
 


決算説明会に臨んだ藤田晋社長(写真)は、「全体的には巡航速度だった」と振り返った(断りがない限り、「」内は藤田社長の発言)。AbemaTVを中心にサプライズが少なく、決算説明会参加者の一人としては物足りなさがあったものの、9月通期の計画達成にむけて順調に進捗していることを伺わせる内容だった。第3四半期累計の通期計画に対する進捗率をみると、売上高が74.3%、営業利益が88.5%、経常利益が89.7%、最終利益が99.9%となっており、「業績見通しは達成できる見込み」だ。


 
■順調に拡大続くAbemaTV

続いてセグメント別の状況を見ていこう。まず、注目の的であるメディア事業から見ていきたい。この事業では、「AbemaTV」と「タップル誕生」が業績面でのけん引役となっており、売上高は右肩上がりで伸びていることがわかる。メディア事業の売上高は、QonQで3.3%増の78億円に拡大した。AbemaTVについては、広告収益と課金収入が伸びているという。他方、AbemaTVには番組制作などへの投資を継続して行っており、この四半期においても56億円を投じたとのこと。
 


AbemaTVについては、WAU(週次アクティブユーザー数)とMAU(月次アクティブユーザー数)が一定の山を作りながらベースが徐々に上がっているという。
 
▲WAUとMAUについては一見すると伸び悩んでいるようにも見えるが、会場からの意見も「順調」とする見方と、「伸び悩んでいる」との見方に分かれていた。


注目ポイントとして、ユーザーの視聴スタイルの変化を指摘した。昨年6月時点ではリニア視聴が77%を占めていたが、リニアとオンデマンド視聴の双方を利用するユーザーが62%に増えた。オンデマンドは、有料の「プライム会員」のみが利用できるサービスで、課金収入の伸びにつながっている。「テレビ局が録画する層を収益源として取り込めていない」ことを課題として取り入れたものだったが、一定の成果が出た。今後、オンデマンドで視聴する場合、無料としてCMを入れるなどの施策を行う考え。
 


番組制作面では、若年層の女性ユーザーを増やすための取り組みを引き続き強化していく。恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない」が大ヒットしたことを受けて、次のクールでも恋愛リアリティーショーを増やしていく考えだ。女子高生から大人まで幅広い世代に向けて過去最多の10番組を放送する。
 


 
■ネット広告は先行投資で減益に

インターネット広告事業は、第3四半期(4~6月)の業績は、売上高が607億円と前四半期に続いて600億円の大台を突破するなど、高水準で推移している。ただ、営業利益についてはQonQで27%落ち込んだ。これは顧客企業の決算期末による予算消化もあって広告の需要が大きく伸びる1~3月の直後ということで反動が出やすい。さらに、先行投資を行ったこと、子会社の異動なども響いたという。
 

 
先行投資とは、4月から入社した学卒の新入社員の人件費に加えて、新しい領域としてesportsやVtuberなどへの投資があるとのこと。子会社の異動については、連結子会社であったサイバー・バズが5月から持分法適用会社となった。サイバー・バズのサイバーエージェントの連結業績への寄与は、売上高からではなく、営業外収益から寄与することになる。

トピックスとして、ナショナルクライアントの開拓が進んでいることも明らかにした。他社に先駆けてスマホにシフトしたことや、動画広告やAbemaTVなどの取り組みが奏功しているようだ。直近でクリエイティブ部門の強化を進めている同社だが、動画広告への対応だけでなく、クオリティを求めるナショナルクライアントに応える意味も強いとした。
 



 
■ゲーム事業は「前四半期の反動が出た」

ゲーム事業の業績は、売上高がQonQで12.1%減の355億円、営業利益は同20.9%減の67億円と減収減益となった。「前四半期は複数の周年タイトルが大きく貢献したが、この四半期はその反動が出た」。『グランブルーファンタジー』と『戦国炎舞-KIZNA-』とみられるが、そうしたなかでも新作『プリンセスコネクト!Re:Drive』が引き続き貢献し、全体としては「落ち着いた水準になった」という。売上高の推移を見ると、競合他社が売上を落とす中、四半期で350億円近辺をキープしているのは立派なことだ。
 


同社では、主力7タイトルをベースとして、毎年1~2本ヒットさせて全体の収益を伸ばしていく考え。藤田社長は「期待しているタイトル」として、Cygamesと任天堂との協業タイトル『ドラガリアロスト』をあげた。今夏配信に向けて準備を進めており、第4四半期の収益の押上要因として期待される。さらにCygamesのオリジナル作品『ウマ娘プリティダービー』にも期待を寄せた。「先日放送したアニメが大変好評で、事前登録でも大きな反響があった」という。これ以外にも他社IPを活用したタイトルの準備を進めていると明かした。
 


 
■通期業績予想を据え置き

続く2018年9月通期は、売上高4200億円(前期比13.1%増)、営業利益300億円(同2.3%減)、経常利益280億円(同2.6%減)、最終利益50億円(同24.2%増)を見込む。従来予想を据え置いた。すでに触れたように、第3四半期累計決算の通期計画に対する進捗率は、売上も75%に到達し、営業利益、経常利益は90%近く、最終利益に至っては99%となっている。通期計画はほぼ達成できる見通しだ。
 


なお、第3四半期の決算を終えると、通常、走っている期よりも、来期(2019年9月期)の見通しに焦点が移る。「AbemaTV」への投資額をどの程度に設定するのか、収益化にはいつから取り組む予定なのか、という疑問が出てくる。会場からもこの点について質問が出た。

藤田社長は、AbemaTVの収益化については「さらさら考えていない」「10年がかりで立ち上げる」と述べ、来期以降も投資局面が続くことを示唆した。AbemaTVへの投資については番組制作がメインだが、来期(2019年9月期)の年末年始にはプロモーションに一部使う考えもあるとのこと。来期の投資額については、「まだ決まっていない」ために非開示としたが、次回の決算説明会で説明する予定だ。
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企業情報(株式会社サイバーエージェント)

会社名 株式会社サイバーエージェント
URL http://www.cyberagent.co.jp/
設立 1998年3月
代表者 藤田晋
決算期 9月
直近業績 売上高3713億円、営業利益307億円、経常利益287億円、最終利益40億円(2017年9月期)
上場区分 東証1部
証券コード 4751

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