ブロッコリー、第1四半期は営業益398%増…『うたの☆プリンスさまっ♪』好調と「選択と集中」で

ブロッコリー<2706>の第1四半期決算は、売上高11億5000万円(前年同期比50.8%減)、営業利益3億0900万円(同398.1%増)、経常利益3億0800万円(同441.2%増)、四半期純利益3億2900万円(同619.2%増)だった。50%を超える減収となったものの、大幅な増益を達成した。     同社では、2011年6月1日にアニメイトにリテール事業を譲渡したことに伴い、売上高が大幅に減少した。しかし、2012年5月に発売されたゲームソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Debut』や関連作品のバックオーダーや関連CD、新規のタイアップCDが好調だった。さらに、リテール部門の譲渡に伴い、販売管理費の大幅な圧縮が進んだ、としている。販売管理費は、前年同期の5億4300万円から2億2300万円と半分以下となっている。 ブロッコリーといえば、ゲームやアニメ、トレーディングカードゲームなどコンテンツ企画やプロデュースを行う一方、「ゲーマーズ」などのリアル店舗を展開していたが、小売部門を中心に収益性の悪化が目立っていた。昨年より小売事業をアニメイトに譲渡し、得意とするコンテンツの企画・開発に注力するなど、選択と集中を行なっていたが、『うたの☆プリンスさまっ♪』のヒットもあって2012年2月期は黒字転換を達成。さらに今期も勢いが続いている。   ■2013年2月期の見通し 2013年2月期は、売上高36億円~38億円、営業利益4億5000万円~5億5000万円、経常利益4億5000万円~5億5000万円、当期純利益4億5000万円~5億5000万円を見込む。