さくらインターネット<3778>が本日(4月20日)発表した2011年3月期の決算は、売上高が前期比9.9%増の85億8400万円だった。新サービスの投入やサービスラインナップの拡充、既存サービスの機能などが奏功した。
とりわけ、ソーシャルアプリやスマートフォンアプリに対応した「専用サーバPlatform St」の受注が好調だったほか、レンタルサーバーでも高機能サーバーの売上が伸びたとしている。
経常利益は同65.0%増の11億9400万円だった。売上高の増加に加え、収益性の高いホスティングサービスの売り上げ構成が増加したことや、前期に発生した販売管理システムの減価償却負担が減少したことが主な要因。堂島データセンターのフロア増床に伴う減価償却費や賃借料の増加などを吸収した。
当期純利益は同1.0%増の5億7200万円だった。資産除去債務に関する会計基準の適用に伴う影響額や、池袋データセンターの閉鎖に伴う減損損失を計上したため、経常利益に比べて伸びが小さくなった。
■2012年3月期の見通し
続く2012年3月期は、売上高94億円(前期比9.5%増)、経常利益7億円(同41.4%減)、当期純利益4億円(同30.2%減)、1株当たり当期純利益9219円14銭と、増収・減益を見込む。
大幅な減益となる見通しだが、同社では、既存データセンターへの設備投資や、石狩データセンターの諸経費などで固定費比率が一時的に上昇すると見込まれるため、としている。
会社情報
- 会社名
- さくらインターネット株式会社
- 設立
- 1999年8月
- 代表者
- 代表取締役社長兼最高経営責任者 田中 邦裕
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3778