KLab株式、本日は5月黒字転換を受けてストップ高 なぜ適時開示で出さなかったのか【補足あり】

KLab<3656>株式は、本日(6月18日)、値幅制限の上限となる前日比100円高の677円で取引を終えた(※)。前場は前日比21円安の556円で取引を終えたが、12時頃、5月度単月で営業損益が黒字転換したことが材料視され、買いが殺到したものとみられる。

関連記事: KLab、『ラブライブ!』の大ヒットで5月は営業黒字に! 計画よりも4カ月早く

同社は今回、この情報についてプレスリリースのみでの発表にとどめ、東京証券取引所の適時開示には出さなかった。この点について、市場関係者を中心に批判が出ているが、当サイトの取材に対し、同社では「重要事実」に該当しないと判断し、出さなかったと回答した。発表は、ここ最近、KLabの業績不振が伝えられていたこともあり、社員や入社希望者、取引先などに業績が好転しつつあることを伝えることが目的だったという。

なお、今回の発表について最も近いのが「業績予想、配当予想の修正等」だと思われるが、売上高が従来予想に比べ10%以上、経常利益・最終利益で30%以上の変動が見込まれる時に行うと定められている。しかし、『ラブライブ!』のAndroidアプリ版が6月にリリースされたばかりであることや、変化の激しい事業環境などを考えると修正できないと判断した模様である。


【補足】
重要事実の判断は、KLabが勝手に行なっているわけではない。開示実務では一般的に東証の「会社情報適時開示ガイドブック」や「重要事実一覧表」などにもとづいて、取引所や主幹事証券に相談しながら判断することになる。今回の事例は、重要事実に該当する項目がなかったため、適時開示にしなかったのであろう(参考資料:重要事実一覧)。ただ、投資家の投資判断に与えた影響が大きかったため、適時開示にしても良かったのではないか。

KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高339億円、営業利益21億円、経常利益15億円、最終利益7億6000万円(2020年12月期)
上場区分
東証一部
証券コード
3656
企業データを見る