サイバーエージェント、ネットショップ無料開設サービスの「BASE」に２億円を出資　社長直下の投資事業本部の初案件

サイバーエージェント<4751>は10月23日、無料でネットショップを作ることができるサービス「BASE」を運営するBASEの第三者割当増資を引き受け、2013年10月31日付で出資すると発表した。この投資案件は、藤田晋社長直下でベンチャー投資を行う部署である投資事業本部の投資一号案件となり、出資金額は約2億円となる。


 
BASEは2012年11月から、個人・法人問わず、ネットショップがPCやスマートフォンで無料開設できるWebサービス「BASE」を提供している。会社自体の設立は2012年12月で、代表取締役は鶴岡裕太氏、共同創業者/取締役にはpaperboy&co<3633>創業者の家入一真氏が就任している。

「BASE」サービスは、クレジットカード決済で決済代行会社への手数料3.6％とほかに40円が必要となるが、それ以外は完全無料を掲げる。初期費用・月額費用ともに無料でショップの開設が可能な点や、30秒ほどでショップ開設ができる手軽さ、豊富なショップデザイン、操作性の高さ、マーケティング等のサポートサービスなどが支持を得ており、2013年9月末現在の登録店舗数は45,000店舗を超えているという。単純に比較できないかもしれないが、ネットショップ版の「WordPress」「Movable Type」を提供するビジネスいえそうだ。

サイバーエージェントの投資事業本部は2013年10月1日にベンチャー投資を行う新部署として設立された。ベンチャーキャピタル子会社のサイバーエージェント・ベンチャーズがスタートアップ企業への投資を中心とする一方で、投資事業本部はミドル・レイターステージのインターネットベンチャー企業への投資を主とする。

■関連リンク
・BASE公式サイト