サイバーエージェント、13年9月期はAmebaの先行投資負担で営業益40%減 回収期に入る今期は93%増益見通し

サイバーエージェント<4751>は、本日(10月31日)、2013年9月期の連結決算を発表し、増収・減益となった。スマートフォン版「Ameba」に関わるプロモーション費用が発生したためで、2014年9月期は先行投資の回収期に入るため、一転して大幅な増益となる見通しだ。

同社の発表した決算は、売上高1624億円(前期比15.2%増)、営業利益103億円(同40.7%減)、経常利益105億円(同38.3%減)、当期純利益105億円(同23.4%増)だった。

 


スマートフォン版「Ameba」関連の大規模なプロモーション展開や、スマートフォンメディアの新規開発事業の統合などを行ったなど、先行投資が収益を圧迫したため。

■Ameba関連事業は、売上高289億円(同13.6%増)、営業損益87億円の赤字(前期27億円の黒字)だった。スマートフォン版「Ameba」の成功に向け、大規模なプロモーション展開や、前期までインターネット広告事業に属していたスマートフォンメディアの新規開発事業の統合などを行ったため。

■SAP・その他メディア事業は、売上高600億円(前期比24.9%増)、営業利益88億円(同75.7%増)だった。Cygames、アプリボット、サムザップなどのグループ会社におけるソーシャルゲーム事業の積極展開などが奏功した。

■インターネット広告事業は、売上高804億円(同15.5%増)、営業利益78億円(同27.2%増)だった。スマートフォン広告の販売が順調に推移した。

■投資育成事業は、売上高18億円(同411.6%増)、営業利益6億円(前期2億円の赤字)だった。キャピタルゲインを目的とした国内・アジア圏の有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造などを行ったが、保有株式の売却を行った。

■FX事業は、売上高29億円、営業利益16億円だった。サイバーエージェントFXの全株式を売却したことで、2012年10月1日~2013年1月31日までの業績のみを取込んだ。

 

■2014年9月期の見通し

2014年9月期は、売上高1800億円(前期比10.8%増)、営業利益200億円(同93.8%増)、経常利益200億円(同89.2%増)、当期純利益100億円(同4.8%減)を見込む。

 


同社では、インターネット広告事業やSAP・その他メディア事業等に加え、先行投資を行ってきた「Ameba」の本格的な利益貢献が見込まれる、としている。
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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