アマゾンウェブサービス、大量データのリアルタイム処理サービス「Amazon Kinesis」の一般提供を開始 スーパーセルが利用

Amazon.comの関連会社であるAmazon Web Services(アマゾンウェブサービス、AWS)は米国時間12月17日、大量のストリーミングデータをリアルタイムで処理するサービス「Amazon Kinesis」の一般提供を始めたと発表した。Amazon Kinesisは多数のソースから1時間あたり数テラバイトのデータを保存、処理することが可能なサービスで、活用すれば、ソーシャルメディアからのフィードやログ、位置情報の追跡機能を用いたイベントなどリアルタイムデータを処理するアプリケーションをより簡単に作成することができるようになるという。

アマゾンウェブサービスは、これまでビッグデータの大半はデータベース技術などを用い、データをバッチ単位で保存、処理してきたため、リアルタイムで急激に変化するデータの処理を必要とするアプリケーションに対応できていなかったと指摘。「高速で動く」データに基づいたアプリケーションを構築することは複雑で運用が難しいが、Amazon Kinesisは開発者にとって面倒な作業をすべて引き受け、データの簡単な取り込みと保存、高いデータ耐久性を実現しているという。従来よりも必要なコストははるかに小さいとのこと。

マーケティングプラットフォームを提供するBizoやMediaMathのほか、フィンランドを本拠とするモバイルゲーム大手のSupercell(スーパーセル)がすでに活用中とのこと。スーパーセルはAmazon Kinesisにサーバーからゲームデータをリアルタイムで送っているという。

スーパーセルは、Amazon Kinesisの活用で、「ビジネスに不可欠な分析を遅れることなく手に入れることができるほか、リアルタイムのストリーミングデータ収集プラットフォームを構築する際にかかる開発者の負担をなくすため、ゲーム開発に集中できる」とコメントしている。

Amazon Kinesisは、AWS管理コンソール上の簡単な操作で利用を開始できるという。Amazonの他のビッグデータサービスにデータを送信することも可能とのこと。


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