アクロディア、第1四半期の売上高は21%増 国内ソーシャルゲーム・EC事業が好調 有価証券評価損で最終赤字は拡大

アクロディア<3823>は1月14日、2014年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比21.2%増の10.86億円、営業損益は0.68憶円の赤字(前年同期は0.62億円の赤字)、経常損益は0.69億円の赤字(同1.65億円の赤字)、四半期最終損益は2.65億円の赤字(同0.73億円の赤字)だった。

国内ソーシャルゲーム事業やEC支援事業が好調で、売上高は増加。ただ、韓国でのゲーム事業が集客段階であり、収益は見込みを下回った。保有する投資有価証券の譲渡に伴う投資有価証券評価損1.77億円を特別損失として計上したため、最終赤字幅は拡大した。
 

以下、事業別の概要となる。

ソリューション事業:売上高4.03億円(前年同期比44.9%増)、営業赤字1.28億円(同0.80億円の赤字)
スマートフォン向けソーシャルゲームなどのコンテンツ提供においては、『サッカー日本代表イレブンヒーローズ』などの新タイトル投入や会員獲得の施策により、売上規模が継続的に拡大しているという。2013年11月にKLab<3656>から譲り受けたシステムインテグレーション事業が開始し、売上・利益の向上に寄与している。

また、韓国子会社では、「Kakao Talk(カカオトーク)」で韓国市場向けにゲームやアプリを提供している。現在は集客に注力している段階という。GMOインターネット<9449>との共同事業である、「GMOゲームセンター」のゲーム配信プラットフォーム「Gゲー」は現在、早期の黒字化を目指している段階とのこと。
 
EC事業:売上高6.82億円(前年同期比10.5%増)、営業利益0.59億円(同237.0%増)
連結子会社AMSが手掛けるEC事業においては、ECフルフィルメントサービス(ECのバックヤード業務全般への対応サービス)の新規顧客獲得や既存顧客サイトの売上規模拡大により、収益を確保しているとのこと。第1四半期には、東京スタイルやクロスカンパニーの公式通販サイトに採用されるなど、新規顧客の獲得が進んでいる。セレクトショップ部門で手掛ける自社セレクトショップサイトや女性ファッション誌の公式通販サイト売上高は0.90億円だった。
 

なお、2014年8月期の業績予想は、前週末10日に修正した内容通りだった(関連記事)。
 
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
http://www.acrodea.co.jp/

会社情報

会社名
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
設立
2004年7月
代表者
代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
決算期
8月
直近業績
売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3823
企業データを見る