カプコン<9697>は、1月18日(土)に東京・銀座のApple Store, Ginzaで音楽ゲームアプリ『CROSS×BEATS』の体験会を開催した。
当日は、『CROSS×BEATS』でプロデューサーを務めるカプコンのNAOKI MAEDA氏が登壇して、本作のプレゼンテーションやデモプレイ、最新情報などが発表された。
そして、NAOKI氏と来場者による『CROSS×BEATS』対決や質疑応答といったユーザーコミュニケーションな一幕も!? 本稿では、体験会を通して垣間見れた、音楽ゲームの新鋭『CROSS×BEATS』の“いま”をお届け。
当日の体験会には、『CROSS×BEATS』ユーザーはもとより、プロデューサーであるカプコンのNAOKI MAEDA氏(写真右)が、これまで手掛けてきたタイトルから知っているという来場者が集まった。なお、体験会は完全予約制ということもあったが、なんと受付開始後から即刻で定員オーバーとなり、結果的に当日は立ち見が出るほどの盛況を見せた。
さて、そんな音楽ゲームファンが集った体験会の冒頭では、NAOKI氏が登壇して『CROSS×BEATS』の開発経緯を語ってくれた。「生活の必需品となったスマートフォンのなかで、“音楽ゲームを楽しんでもらいたい”という思いのもと、本作の制作にいたった」とNAOKI氏。
また、これまで各地方のイベントに参加した際に、ユーザーから「アーケードゲームで遊ぶ感覚を、もう少し身近で出来ないか?」という思いも汲み取り、スマートフォンアプリとして音楽ゲームを制作したとも語った。
続いて、プロデューサーのNAOKI氏自らが『CROSS×BEATS』のセールスポイントを、改めて紹介してくれた。そもそも『CROSS×BEATS』とは、光の矢が交差するタイミングでタップ・フリック・ホールドなどの操作を行う音楽ゲーム。コラボアーティストである GLAYの楽曲や、プロデューサーのNAOKI氏をはじめ、Tatsh氏、SIMON氏など、音楽ゲームシーンを中心に活躍する方々が多数参加している。
▲イベントでは、iPadでプロデューサー自らが本作の概要や魅力を説明。
『CROSS×BEATS』の概要や楽曲紹介などを説明してくれたNAOKI氏は、デモプレイの流れのまま、司会者に促されて来場したユーザーたちとスコア対決することに。会場には、NAOKI氏のファンも集まっていることで、司会者による「このなかで対戦したい方?」との問いに、多くのユーザーが手を挙げた。
「俺、マスター(一番難しい難易度)はできないよ?」と弱腰のNAOKI氏。そして、対戦するユーザーが決まったのだが、対戦前に選ばれたユーザーからは、「こんなにも素晴らしいゲームを作ってくれて、ありがとうございます!」と、本作が好きだからこそなのか、プロデューサーのNAOKI氏に感謝する一場面もあった。
しかし、いざ対戦となると本気モードに。選曲権のあるユーザーは、楽曲「Freak With Me」で難易度をNAOKI氏が“できない”といっていたマスターを選択。NAOKI氏は体制を変えて健闘するものの(写真右)、あえなく撃沈…クリアーならず、ユーザーが勝利した。
▲ユーザーの腕前に、驚きのあまり壁に寄りかかってしまったNAOKI氏(写真左)。
プレイ後は、プロデューサーがユーザーから真面目に“上達のコツ”を教えてもらう一幕も(写真右)。
続いては、質疑応答コーナーが行われた。なかにはユーザーによる手厳しい質問もあったが、それもNAOKI氏は真摯に受け止め答えてくれたのだ。
――:GLAYさんとのコラボした経緯とは?
NAOKI氏:スマホやタブレットを持っている20~30代の方々に、親和性のあるアーティストと一発目はコラボレーションしてみたいと思っていました。そんな中いろいろなアーティストがいたのですが、個人的にGLAYさん……彼らのドラマ性に、非常に共鳴したところがありました。そしてお願いしたところ、見事実現できたいという背景があります。
今後に関しては、具体的な発表はできないのですが、僕としては音楽文化とゲーム文化というものが、同等のレベルで融合したものが音楽ゲームであると考えているため、アーティストさんの方々には、ただ楽曲をお借りするだけではなくて、もっと能動的に参画していただこうと考えています。一緒に共鳴していただけるアーティストさんと、今後も一体感となるように努めていきます。
――:遊びたい曲を解禁するための条件が難しくて、なかなかできないという現状は、イライラがたまるかと思います。
NAOKI氏:じつは『CROSS×BEATS』は、まだ完成系ではありません。ユーザーさんのご意見に関しては、可能な限り着眼していき、みなさんに愛される要素を最終的に『CROSS×BEATS』で実現したいと思っています。この先は、多種多様なアップデートをかけて、みなさんのご要望も答えていくということを大前提に考えています。いまは具体的には返答はできないのですが、みなさんの声になるべく答えていけるように努力していきます。よろしくお願いいたします。
ここで会場では、若手ダンスボーカルユニット・HighLuxの楽曲がゲーム中で遊べる新曲シリアルコードが公開された。来場者は、各々携帯電話の写真機能でシリアルコードを撮影して、新曲を手に入れていた。
そして、今回の新曲となったHighLuxのプロデューサーを務めるカリスマカンタロー氏(写真右)が登壇。同氏は、青山テルマや加藤ミリヤのバックダンサ-派遣から、CHEMISTRYのバックアップのダンスチームSynergy のプロデュースも手掛けるストリートダンサーだ。
カンタロー氏は『CROSS×BEATS』について、「リズム感がかっちりハマっているゲーム。プレイしてて音の勉強になる」と賞賛した。また、これまでダンスミュージックを中心に手掛けてきたNAOKI氏とのトークセッションでは、お互いの音楽にかける思いが重なり熱い会話が続いた。
最後に来場した『CROSS×BEATS』ユーザーに対して、「プレイしている方は、リズム感を自然とマスターしていくと思います。このような体感ができるゲームはあまりなかったため、自分自身も結構楽しんでやっています。いまの子たちはリズム感があるので、それがデバイスと一緒に変わっていければ、すごい格好いいですよ」とメッセージを贈った。
▲トークセッションでは、ダンスミュージックの在り方についてNAOKI氏も熱く語った。
【新曲シリアルコード】
nuYDENE72111
※シリアルコードの有効期限は、2014年3月31日までとなる。
※『CROSS×BEATS』を起動し、メニューにある「コード入力」からシリアルコードを入力すると、ゲーム内で楽曲が遊べる。
最後にNAOKI氏による挨拶で体験会は締めくくられた。
NAOKI氏:『CROSS×BEATS』は、「現在進行形のタイトル」と捉えています。引き続きユーザーの皆さんとともに、内容をどんどん作り上げていきたいという思いがあります。
本当に新たな挑戦でもあり、僕自身も拙いところもあり、十分な要望に応えていけるような状況ではありませんが、一日も早くひとりでも多くの方々に「このゲーム面白いよね」と言ってもらえるように努めていきます。
今後も皆さんからご意見をいただいて、僕らも可能な限り実現すべく努めてまいります。この先も『CROSS×BEATS』をよろしくお願いいたします。
『CROSS×BEATS』は、“アーケードゲームで遊ぶような感覚”をスマートフォンで楽しめる音楽ゲームだ。チケット(スタミナ)を消費して楽曲を遊べる過程はもちろん、チケットの代替となる課金要素の金額もアーケードゲームの値段に等しい。だが、先ほどの質疑応答でも出た通り、ユーザーからは楽曲の解禁条件やチケット消費などの緩和を求める声が寄せられているのも事実。それは、プロデューサーのNAOKI氏自身が一番分かっているはずだ。
しかし、同氏が語るように『CROSS×BEATS』は「現在進行形のタイトル」で、今後のユーザーによる意見によって、さらなるアップデートでゲーム内容が昇華していくことは間違いない。そういう意味でも本作は、革新的なゲームプレイのみならず、これから“革新的な運営モデル”を生み出すのにも一番近いポジションに居ることが伺える。近い将来はゲーム企業とユーザー、双方が幸せになる未曾有の運営スタイルを確立してくれそうだ。
■『CROSS×BEATS』関連サイト
App Store
公式サイト
©CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
当日は、『CROSS×BEATS』でプロデューサーを務めるカプコンのNAOKI MAEDA氏が登壇して、本作のプレゼンテーションやデモプレイ、最新情報などが発表された。
そして、NAOKI氏と来場者による『CROSS×BEATS』対決や質疑応答といったユーザーコミュニケーションな一幕も!? 本稿では、体験会を通して垣間見れた、音楽ゲームの新鋭『CROSS×BEATS』の“いま”をお届け。
■立ち見が出るほどの大盛況! 音楽ゲーム『CROSS×BEATS』とは?
当日の体験会には、『CROSS×BEATS』ユーザーはもとより、プロデューサーであるカプコンのNAOKI MAEDA氏(写真右)が、これまで手掛けてきたタイトルから知っているという来場者が集まった。なお、体験会は完全予約制ということもあったが、なんと受付開始後から即刻で定員オーバーとなり、結果的に当日は立ち見が出るほどの盛況を見せた。
さて、そんな音楽ゲームファンが集った体験会の冒頭では、NAOKI氏が登壇して『CROSS×BEATS』の開発経緯を語ってくれた。「生活の必需品となったスマートフォンのなかで、“音楽ゲームを楽しんでもらいたい”という思いのもと、本作の制作にいたった」とNAOKI氏。
また、これまで各地方のイベントに参加した際に、ユーザーから「アーケードゲームで遊ぶ感覚を、もう少し身近で出来ないか?」という思いも汲み取り、スマートフォンアプリとして音楽ゲームを制作したとも語った。
続いて、プロデューサーのNAOKI氏自らが『CROSS×BEATS』のセールスポイントを、改めて紹介してくれた。そもそも『CROSS×BEATS』とは、光の矢が交差するタイミングでタップ・フリック・ホールドなどの操作を行う音楽ゲーム。コラボアーティストである GLAYの楽曲や、プロデューサーのNAOKI氏をはじめ、Tatsh氏、SIMON氏など、音楽ゲームシーンを中心に活躍する方々が多数参加している。
▲イベントでは、iPadでプロデューサー自らが本作の概要や魅力を説明。
■弱腰のプロデューサー VS. 容赦のないユーザー郡
『CROSS×BEATS』の概要や楽曲紹介などを説明してくれたNAOKI氏は、デモプレイの流れのまま、司会者に促されて来場したユーザーたちとスコア対決することに。会場には、NAOKI氏のファンも集まっていることで、司会者による「このなかで対戦したい方?」との問いに、多くのユーザーが手を挙げた。
「俺、マスター(一番難しい難易度)はできないよ?」と弱腰のNAOKI氏。そして、対戦するユーザーが決まったのだが、対戦前に選ばれたユーザーからは、「こんなにも素晴らしいゲームを作ってくれて、ありがとうございます!」と、本作が好きだからこそなのか、プロデューサーのNAOKI氏に感謝する一場面もあった。
しかし、いざ対戦となると本気モードに。選曲権のあるユーザーは、楽曲「Freak With Me」で難易度をNAOKI氏が“できない”といっていたマスターを選択。NAOKI氏は体制を変えて健闘するものの(写真右)、あえなく撃沈…クリアーならず、ユーザーが勝利した。
▲ユーザーの腕前に、驚きのあまり壁に寄りかかってしまったNAOKI氏(写真左)。
プレイ後は、プロデューサーがユーザーから真面目に“上達のコツ”を教えてもらう一幕も(写真右)。
■ユーザーによる手厳しい質問にも真摯に答えたNAOKI氏
続いては、質疑応答コーナーが行われた。なかにはユーザーによる手厳しい質問もあったが、それもNAOKI氏は真摯に受け止め答えてくれたのだ。
――:GLAYさんとのコラボした経緯とは?
NAOKI氏:スマホやタブレットを持っている20~30代の方々に、親和性のあるアーティストと一発目はコラボレーションしてみたいと思っていました。そんな中いろいろなアーティストがいたのですが、個人的にGLAYさん……彼らのドラマ性に、非常に共鳴したところがありました。そしてお願いしたところ、見事実現できたいという背景があります。
今後に関しては、具体的な発表はできないのですが、僕としては音楽文化とゲーム文化というものが、同等のレベルで融合したものが音楽ゲームであると考えているため、アーティストさんの方々には、ただ楽曲をお借りするだけではなくて、もっと能動的に参画していただこうと考えています。一緒に共鳴していただけるアーティストさんと、今後も一体感となるように努めていきます。
――:遊びたい曲を解禁するための条件が難しくて、なかなかできないという現状は、イライラがたまるかと思います。
NAOKI氏:じつは『CROSS×BEATS』は、まだ完成系ではありません。ユーザーさんのご意見に関しては、可能な限り着眼していき、みなさんに愛される要素を最終的に『CROSS×BEATS』で実現したいと思っています。この先は、多種多様なアップデートをかけて、みなさんのご要望も答えていくということを大前提に考えています。いまは具体的には返答はできないのですが、みなさんの声になるべく答えていけるように努力していきます。よろしくお願いいたします。
■会場最速! 新曲のシリアルコードが公開!
ここで会場では、若手ダンスボーカルユニット・HighLuxの楽曲がゲーム中で遊べる新曲シリアルコードが公開された。来場者は、各々携帯電話の写真機能でシリアルコードを撮影して、新曲を手に入れていた。
そして、今回の新曲となったHighLuxのプロデューサーを務めるカリスマカンタロー氏(写真右)が登壇。同氏は、青山テルマや加藤ミリヤのバックダンサ-派遣から、CHEMISTRYのバックアップのダンスチームSynergy のプロデュースも手掛けるストリートダンサーだ。
カンタロー氏は『CROSS×BEATS』について、「リズム感がかっちりハマっているゲーム。プレイしてて音の勉強になる」と賞賛した。また、これまでダンスミュージックを中心に手掛けてきたNAOKI氏とのトークセッションでは、お互いの音楽にかける思いが重なり熱い会話が続いた。
最後に来場した『CROSS×BEATS』ユーザーに対して、「プレイしている方は、リズム感を自然とマスターしていくと思います。このような体感ができるゲームはあまりなかったため、自分自身も結構楽しんでやっています。いまの子たちはリズム感があるので、それがデバイスと一緒に変わっていければ、すごい格好いいですよ」とメッセージを贈った。
▲トークセッションでは、ダンスミュージックの在り方についてNAOKI氏も熱く語った。
【新曲シリアルコード】
nuYDENE72111
※シリアルコードの有効期限は、2014年3月31日までとなる。
※『CROSS×BEATS』を起動し、メニューにある「コード入力」からシリアルコードを入力すると、ゲーム内で楽曲が遊べる。
■「本作は“現在進行形のタイトル”」
最後にNAOKI氏による挨拶で体験会は締めくくられた。
NAOKI氏:『CROSS×BEATS』は、「現在進行形のタイトル」と捉えています。引き続きユーザーの皆さんとともに、内容をどんどん作り上げていきたいという思いがあります。
本当に新たな挑戦でもあり、僕自身も拙いところもあり、十分な要望に応えていけるような状況ではありませんが、一日も早くひとりでも多くの方々に「このゲーム面白いよね」と言ってもらえるように努めていきます。
今後も皆さんからご意見をいただいて、僕らも可能な限り実現すべく努めてまいります。この先も『CROSS×BEATS』をよろしくお願いいたします。
『CROSS×BEATS』は、“アーケードゲームで遊ぶような感覚”をスマートフォンで楽しめる音楽ゲームだ。チケット(スタミナ)を消費して楽曲を遊べる過程はもちろん、チケットの代替となる課金要素の金額もアーケードゲームの値段に等しい。だが、先ほどの質疑応答でも出た通り、ユーザーからは楽曲の解禁条件やチケット消費などの緩和を求める声が寄せられているのも事実。それは、プロデューサーのNAOKI氏自身が一番分かっているはずだ。
しかし、同氏が語るように『CROSS×BEATS』は「現在進行形のタイトル」で、今後のユーザーによる意見によって、さらなるアップデートでゲーム内容が昇華していくことは間違いない。そういう意味でも本作は、革新的なゲームプレイのみならず、これから“革新的な運営モデル”を生み出すのにも一番近いポジションに居ることが伺える。近い将来はゲーム企業とユーザー、双方が幸せになる未曾有の運営スタイルを確立してくれそうだ。
■『CROSS×BEATS』関連サイト
App Store
公式サイト
©CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697