【ゲーム株概況】スクエニ、バンナムなど家庭用ゲーム大手が上昇、『ドラクエモンスターズ』の好調で関心 任天堂は下げる
1月28日の東京株式市場ではバンダイナムコホールディングス<7832>やスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>といった家庭用ゲーム大手が買われた。スクウェア・エニックスのスマートフォン向け新作ゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』の驚異的な売上の伸びを受けて、有力なコンテンツを保有する家庭用ゲーム大手に関心が向かったとの見方があった。コンテンツをスマホで適切に展開すれば、収益成長につながるとの期待からだ。
その半面、グリー<3632>やディー・エヌ・エー<2432>がそれぞれ前日比5%安、コロプラ<3668>も3%安と、ソーシャルゲーム/モバイルゲーム企業は売られた。『ドラクエモンスターズ スーパーライト』の開発に関わるサイバーエージェント<4751>や、バンダイナムコゲームスと共同で人気アニメ「ONE PIECE」のスマホ向けゲームを制作するドリコム<3793>も売られた。前日に大幅高となった反動で、利益確定売りが優勢となった。
スクエニ株は3%高の2669円で売買を終えた。一時は2008年10月以来の3000円台まで上昇する場面もあった。前日までの2日間で株価が1.5倍に上昇したため高値警戒感も強く、利益確定売りと業績期待の買いが交錯。売買代金は膨らみ、きょう1日で2225億円と国内上場銘柄で最大となった。
家庭用ゲーム大手の一角ながら、任天堂<7974>は4%安で取引を終えた。1月28日付の日本経済新聞朝刊が「任天堂が、年内にも自社ゲーム機やソフトの販売を増やすためスマートフォン(スマホ)を積極的に活用する」「スマホ向けに有料・課金型ゲームを直接提供することは見送る方針」と報道したため、有力コンテンツのスマホ展開に対する期待感が後退したとの声が出ていた。
一部外資系証券が任天堂の投資判断を「売り」に引き下げたことも、売りを誘った。事業環境が悪化しているため、ゲームのオンライン配信加速、新興国でのハード・ソフトの展開、カタログコンテンツを使った月額サービス、という想定されうる新戦略の3つがすべて成功しないと現在の株価は正当化しにくいというのが、投資判断引き下げの理由のようだ。
以下、28日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
その半面、グリー<3632>やディー・エヌ・エー<2432>がそれぞれ前日比5%安、コロプラ<3668>も3%安と、ソーシャルゲーム/モバイルゲーム企業は売られた。『ドラクエモンスターズ スーパーライト』の開発に関わるサイバーエージェント<4751>や、バンダイナムコゲームスと共同で人気アニメ「ONE PIECE」のスマホ向けゲームを制作するドリコム<3793>も売られた。前日に大幅高となった反動で、利益確定売りが優勢となった。
■スクエニ株が売買代金が国内首位、任天堂はスマホ展開への期待後退
スクエニ株は3%高の2669円で売買を終えた。一時は2008年10月以来の3000円台まで上昇する場面もあった。前日までの2日間で株価が1.5倍に上昇したため高値警戒感も強く、利益確定売りと業績期待の買いが交錯。売買代金は膨らみ、きょう1日で2225億円と国内上場銘柄で最大となった。
家庭用ゲーム大手の一角ながら、任天堂<7974>は4%安で取引を終えた。1月28日付の日本経済新聞朝刊が「任天堂が、年内にも自社ゲーム機やソフトの販売を増やすためスマートフォン(スマホ)を積極的に活用する」「スマホ向けに有料・課金型ゲームを直接提供することは見送る方針」と報道したため、有力コンテンツのスマホ展開に対する期待感が後退したとの声が出ていた。
一部外資系証券が任天堂の投資判断を「売り」に引き下げたことも、売りを誘った。事業環境が悪化しているため、ゲームのオンライン配信加速、新興国でのハード・ソフトの展開、カタログコンテンツを使った月額サービス、という想定されうる新戦略の3つがすべて成功しないと現在の株価は正当化しにくいというのが、投資判断引き下げの理由のようだ。
以下、28日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
銘柄名 | 証券コード | 終値 | 前日比 | 前日比率 |
エイチーム | 3662 | 8,900 | 790 | 9.74% |
バンダイナムコHD | 7832 | 2,350 | 126 | 5.67% |
カプコン | 9697 | 2,075 | 83 | 4.17% |
コーエーテクモHD | 3635 | 1,229 | 43 | 3.63% |
スクウェア・エニックスHD | 9684 | 2,669 | 88 | 3.41% |
日本ファルコム | 3723 | 1,040 | 29 | 2.87% |
アエリア | 3758 | 1,825 | 45 | 2.53% |
日本一ソフトウェア | 3851 | 817 | 17 | 2.13% |
コナミ | 9766 | 2,403 | 50 | 2.12% |
エイティング | 3785 | 1,814 | 29 | 1.62% |
ネクソン | 3659 | 878 | 8 | 0.92% |
セガサミーHD | 6460 | 2,444 | 21 | 0.87% |
enish | 3667 | 2,699 | 19 | 0.71% |
アクセルマーク | 3624 | 855 | 5 | 0.59% |
ケイブ | 3760 | 3,545 | 15 | 0.42% |
クルーズ | 2138 | 4,700 | -30 | -0.63% |
モブキャスト | 3664 | 1,216 | -20 | -1.62% |
ガンホー | 3765 | 620 | -11 | -1.74% |
GMOインターネット | 9449 | 1,291 | -40 | -3.01% |
オルトプラス | 3672 | 2,344 | -76 | -3.14% |
コロプラ | 3668 | 3,680 | -120 | -3.16% |
マーベラスAQL | 7844 | 689 | -28 | -3.91% |
任天堂 | 7974 | 12,720 | -540 | -4.07% |
ボルテージ | 3639 | 1,630 | -72 | -4.23% |
KLab | 3656 | 797 | -44 | -5.23% |
ディー・エヌ・エー | 2432 | 2,038 | -118 | -5.47% |
グリー | 3632 | 1,071 | -62 | -5.47% |
サイバーエージェント | 4751 | 4,725 | -325 | -6.44% |
ミクシィ | 2121 | 5,850 | -410 | -6.55% |
ドリコム | 3793 | 330,000 | -40,500 | -10.93% |
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974