米国CashBet、約1.7億円の資金調達…スマホ向けオンラインギャンブル事業を強化

スマートフォン向けオンラインギャンブルプラットフォームを展開している米国のCashBetは、本日(2月4日)、エンジェルラウンドで米国ラスベガスにあるFoote Wegener Holdingsと個人投資家から170万ドル(約1億7200万円)を調達したことを発表した。
 
今回の資金調達の契機となったのは、CashBetが、既にオンラインギャンブルが合法化されている英国のオンラインギャンブル監視委員会Alderney Gambling Control Commission (AGCC)より、オンラインギャンブルに関わるカテゴリー1とカテゴリー2の事業承認証明書を正式に受け取ったことだ。これにより、CashBetはヨーロッパのオンラインギャンブル市場への参入を合法的に許可された。

CashBetは、2012年12月にMike Reaves氏とGeorge Weinberg氏によって設立された会社。同社は、2012年当時、従業員数7人で、Fred Hsu氏をはじめとした個人投資家よりシードラウンドで20万ドル(約2030万円)を調達した。 


 
CashBetは、現在、iOSとAndroidのモバイルアプリ及びゲームアプリ開発者向けにスマートフォン専用リアルマネーギャンブルフォームのSDKを提供している。同SDKはHTML5で開発されており、iOSのネイティブアプリだけではなくAndroidゲームにも対応可能だ。同社によると、CashBetのSDKは、スマートフォンにおける安全性の高いリアルマネーでの取引を支援している。同SDKの利用は、レビュニューシェア(利益分配型・成功報酬型)モデルを採用しており、ペイパル経由で払い込まれる、とのこと。
 
また、同社は、今年(2014年)1月30日に、ソーシャルカジノゲーム開発会社Gamzioとの業務提携を発表しており、リアルマネーを使ったギャンブルゲームの提供を強化していく、と考えられる。
 
オンラインギャンブルというと、まだ日本ではなじみが少ないものではあるが、Fort Mills Timesの記事によれば、2014年度の世界のオンラインギャンブル市場規模は400億ドル(約4兆520億円)で、今後拡大が見込まれていく市場だ。

CashBetは、今回の資金調達で、同社のSDKの開発及びコンテンツを強化させ、世界進出へ向けて準備をしていく、としている。CashBetがこの壮大なオンラインギャンブル市場の覇者となるか、注目していきたい。
 
 
 
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