『秘密結社 鷹の爪』や『パンパカパンツ』などで知られるディー・エル・イー(DLE)が3月26日、東証マザーズに上場する。同社は、2001年12月、社長の椎木 隆太氏が米国ハリウッド・メジャーへの、映像コンテンツビジネスのコンサルティングサービスを提供する会社として「有限会社パサニア」として設立し、2003年、現在の社名となった。
事業内容は、『秘密結社 鷹の爪』など同社が企画・開発したIP(知的財産権)、あるいは既存のIPを使い、タイアッププランの企画提案やテレビCM・動画広告などの制作、スマートフォンアプリやソーシャルゲームの企画・開発、そして、オリジナルキャラクターを企画開発し映像コンテンツの制作のみならず、制作後のグッズ化やメディア展開を行っている。
業績面では、2010年6月期以降、売上高が10億円未満で、経常利益についても1億円未満で推移していたが、2014年6月期においては業績が急成長している。開示された第2四半期(7~12月期)の実績は、すでに売上高9億7100万円、経常利益1億8600万円と、これまでの実績を上回る業績推移となっている。
【DLEの売上高の推移(単位:百万円)】
注)有価証券届出書より作成。13年7-12月の6カ月間の数字となる。
【DLEの営業利益の推移(単位:百万円)】
同社によると、第2四半期では『秘密結社 鷹の爪』に関連して「島根自虐カレンダー」などの周辺グッズ販売の拡大、デジタルコンテンツなどのライセンスの拡大、ナショナルクライアントによるソーシャル・キャラクター・マーケティング・サービスの拡大が実現したとのこと。また「パンパカパンツ」の国際展開とデジタルコンテンツなどのライセンスが拡大したという。
なお、上場に伴う手取り概算金は7億0842万円となる見通し。調達した資金については、主に、①IP投資及び関連費用(14年6月期に5000万円、15年6月期以降に2億5000万円)、②人材の採用及び教育費用(14年6月期に1億円、15年6月期以降に2億3842万円)、③海外展開の強化のための資金(14年6月期に7000万円)として充当する予定。
ちなみに、有価証券届出書の提出時時点における発行想定価格は1株あたり970円で、上場時発行済株式数で計算すると想定時価総額は約50億3500万円となる。
〈会社概要〉
注)単位は百万円。2014年1月10日付けで、1対200株の株式分割を実施。
〈会社概要〉
本社=東京都千代田区麹町3-3-4
URL=http://www.dle.jp/jp/
社長=椎木 隆太
設立=2001年12月27日
発行済株式数=519万1000株(上場時)
資本金=2億4950万円(2014年2月20日現在)
大株主=椎木隆太288万株(54.0%)、ドリームインキュベータ70万5800株(13.23%)、Hasbro,Inc.24万株(4.50%)、椎木友里江22万株(4.12%)、椎木泰行20万株(3.75%)、小野亮17万4000株(3.26%)、島田亨16万8000株(3.15%)、川島崇13万4200株(2.52%)
〈上場要項〉
公開株式数=149万6100株(公募=80万株、売出し株=50万1000株、オーバーアロットメントによる売出し=19万5100株)
仮条件の決定日=3月6日
ブックビルディング期間=3月7日~3月13日
公開価格=3月14日
申込期間=3月17日~3月20日
払込期日=3月25日
売買単位=100株
主幹事証券=野村
監査法人=あずさ
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エル・イー(DLE)
- 設立
- 2001年12月
- 代表者
- 代表取締役社長執行役員CEO 小濵 直人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高17億500万円、営業損益5億5900万円の赤字、経常損益5億9000万円の赤字、最終損益5億2000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3686