IDC Japanは、3月5日、国内携帯電話とスマートフォン端末の2013年第10～12月および2013年通年の出荷台数を発表した。発表によると、2013年第4四半期の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比11.6％増の1265万台となり、4四半期ぶりに1000万台を超えた。この主要因として、NTTドコモがiPhone端末の販売を開始したことで、「iPhone 5S」に代表されるiOSスマートフォンの出荷台数がさらに拡大したことをあげている。
同四半期期におけるベンダー別出荷台数シェアは、アップルが40.9％を獲得し、5四半期連続で首位の座を維持した。また、トップ3では、「AQUOSシリーズ」のスマートフォン販売が好転したシャープが前四半期から順位を1つ上げて第2位、富士通も順位を2つ上げて第3位となった。
また、2013年第4四半期におけるスマートフォン出荷台数は、前年同期比14.4％増の1010万台となり、2四半期ぶりにプラス成長となった。ベンダー別シェアでも、アップルがシェア51.3％で首位の座を維持した。
図1. 2013年第4四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別 シェア
Source: IDC Japan, 3/2014
図2. 2013年第4四半期 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別シェア
Source: IDC Japan, 3/2014
■2013年の携帯電話出荷台数は1.9％減の3963万台…アップルが2年連続首位
2013年の携帯電話出荷台数は、前年比1.9％減の3963万台となった。ベンダー別では、年間を通してiPhone 5、iPhone 5S/5Cで高いシェアを維持したアップルが2年連続となる年間第1位を獲得。第2位にはシャープがランクインし、第3位は「Xperiaシリーズ」が好調なソニーとなった。
この中でもスマートフォンの2013年の出荷台数は前年比6.4％増の3031万台と、国内携帯電話全体に対するスマートフォンの出荷比率は、前年の70.5％から76.5％とさらに上昇した。ベンダー別のシェアでは、アップルが圧倒的な強さを見せており、年間のシェアは46.0％となった。第2位以下の順位は、ソニー、シャープと続いた。
図3. 2013年 国内携帯電話出荷台数ベンダー別 シェア
Source: IDC Japan, 3/2014
図4. 2013年 国内スマートフォン出荷台数ベンダー別 シェア
Source: IDC Japan, 3/2014
http://www.idc.com/tracker/showproductinfo.jsp?prod_id=37
なお、今回の発表についてはIDCが発行した「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」でその詳細が報告されているので、そちらを参照してほしい。
