クルーズ、14年3月期の営業益は119%増の42億円に…ソーシャルゲーム・コマースの好調で。1-3月期は広告宣伝費削減しQonQで20%増

クルーズ<2138>は、本日(5月12日)、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高233億5200万円(前期比68.3%増)、営業利益42億2700万円(同119.8%増)、経常利益42億5300万円(同119.6%増)、当期純利益26億9800万円(同129.4%増)だった(前期は単独決算のため、比較は参考値)。

 


同社では、「アヴァロンの騎士」や「HUNTER×HUNTER」など、主力のブラウザ系ソーシャルゲームが引き続き好調に推移したほか、インターネット通販サイト「SHOPLIST.com」が業績に寄与したため、としている。

とりわけ「SHOPLIST.com」については、取り扱うブランド数を増やす一方、積極的にプロモーションを行い、ユーザー数が増加しており、2013年11月の単月取扱高が約8億円となり、年商100億円が見えており、セグメント損益も黒字転換した。

またグループ初のネイティブゲーム「ACR DRIFT」を世界135ヶ国にリリースし、今後も、世界向けネイティブゲームに積極的に挑戦し、国内市場も引き続きネイティブ、ブラウザゲームともに注力して開発を遂行していく中で、業績拡大に努めるとしている。

セグメント別の売上高は以下のとおり(前期は単独決算のため、比較は参考値)。

①インターネットコンテンツ事業は、売上高166億5200万円(同48.8%増)、セグメント利益37億9200万円(同92.4%増)だった。

②インターネットコマース事業は、売上高64億8800万円(同167.3%増)、セグメント利益3億4700万円(前期1億円の赤字)だった。

③インターネットソリューション事業は、売上高2億1000万円(同19.5%減)、セグメント利益8700万円(同34.6%減)だった。



■1~3月期は減収増益

1~3月期の業績は、売上高52億6400万円(前四半期比14.2%減)、営業利益9億7300万円(同21.3%増)、経常利益9億7300万円(同14.5%増)、四半期純利益6億9200万円(同31.1%増)となり、前四半期(2013年10~12月期)との比較では減収増益となった。

 
【四半期売上高・営業利益の推移(単位:億円)】


 
2013年7~9月、10~12月期に増やしていた広告宣伝費の売上高の10%以内に収めるなど販管費を削減するとともに、労務費を中心とする売上原価も抑制し、前四半期比で20%を超える営業増益を達成した。
 


【四半期別販管費と売上原価の推移(単位:億円)】



■2015年3月期の見通しは非開示

2015年3月期の業績予想は非開示。同社では、この理由について、現時点で合理的な業績予想の算定ができないため、と説明している。

ソーシャルゲームを中心とするインターネットコンテンツ事業では、国内市場での業績を拡大させるとともに、市場が大きい海外主要国に狙いを定めて、実績のある現地ゲーム開発会社と協業していくことで業績貢献につなげていく。

また、インターネットコマース事業の「SHOPLIST.com by CROOZ」につきましては、海外で人気の高いファストファッションブランドの出店を実現することで、商品数やブランド数を増やし、より多くのユーザーが満足できるサイトを構築する。
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
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