フリークアウトが東証マザーズ上場へ…9.24億円調達しDSP事業の強化に注力

東京証券取引所は、5月19日、インターネット広告企業「株式会社フリークアウト」の東証マザーズへの上場を承認したと発表した。上場予定日は6月24日で、市場コードは「6094」となっている。公募株式数は53万株、売出が22万株、オーバーアロットメントによる売出で11万2500株となっている。

同社は、2010年10月に設立されたアドテクノロジー企業で、連結子会社2社、関連会社2社で構成される。わずか3年9カ月で上場を果たすことになる。インターネット広告におけるリアルタイム広告枠取引を行うDSP「FreakOut」と、ビッグデータを分析するDMP「MOTHER」を手がけている。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットにも対応している点が特徴となっている。

業績については、設立初年度の2011年9月期から黒字となり、翌12年9月期には連結ベースで売上高9億4400万円、経常利益1億7400万円、さらに13年9月期には売上高が前年比で倍増の21億6200万円、経常利益も43.9%増の2億5100万円と急成長を見せた。2014年9月期は、中間期で売上高16億2300万円、経常利益1億5200万円を記録した。

 
【フリークアウトの売上高・経常利益の推移(100万円単位)】
(※)第2四半期は、2013年10月~2014年3月期の累計値。
 

なお、新規上場に伴い、手取概算金として9億2400万円を調達する見通し。調達した資金は、広告配信量及び取扱うデータ量の増加に対応するため、サーバーなどの設備投資のほか、DSPの開発・改良・強化を図るための開発人員の人件費、データーセンターの利用料などに充当する予定。