【ゲーム株概況（9/8）】enishが大幅高　材料難のなか出遅れ銘柄に循環物色か　直近急騰のアクロディアとガーラの下げがきつい

東京株式市場では、先週末の米国株式市場の上昇や、105円台前半で推移した為替相場を好感して買い優勢で始まったものの、4-6月期GDPの2次速報が前回の6.8％マイナスから7.1％マイナスに下方改定されたことが嫌気され、上値の重い展開となった。市場では、今週末のラージSQを控え、引き続き様子見ムードが強いという。

こうしたなか、新興市場は指数こそ堅調だったものの、値動きの軽い個別材料株が循環物色的に買われる展開だった。値動きの軽い材料株が物色される一方、先週末買われたアクロディア<3823>やガーラ<4777>が大幅安となった。その他ゲーム関連株は総じてさえない展開だった。

enish<3667>が本日は前営業日比170円高の1696円で取引を終えた。とりたてて目立った材料は観測されていない。ここ最近、事前登録実施中のタイトルへの期待から物色される銘柄が目立っているが、同社株式もその一環で買われたものとみられる。今秋リリース予定の新作『千年の巨神』はすでに4万人を超えるユーザーが事前登録を行っており、本サービスへの期待が強い模様だ（関連記事）。

半面、ここ最近、急上昇を続けていたアクロディアが利益確定の売りなどに押されて、この日はストップ安となる100円安の597円で取引を終えたほか、9月4日と5日にストップ高となったガーラ（関連記事）も利食い売りに押されて大幅安となった。この両銘柄の下げがきつい。

また、マーベラス<7844>が堅調。同社はこの日、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』のテレビCMを9月10日より放映開始することを明らかにしており、今後の業績への寄与が期待されているようだ（関連記事）。『剣と魔法のログレス いにしえの女神』は、アプリストアでトップ30に常時入る人気タイトルだが、テレビCMを通じて、認知度の向上とユーザーの増加ととともに、売り上げのさらなる拡大が期待されるところ。

 

銘柄名	コード	現在値	前日比	前日比率
ｅｎｉｓｈ	3667	1696	170	11.14%
マーベラス	7844	1291	70	5.73%
日本一ソフトウェア	3851	678	29	4.47%
モブキャスト	3664	922	22	2.44%
コーエーテクモＨＤ	3635	1628	37	2.33%
サイバーエージェント	4751	3590	60	1.70%
ドリコム	3793	1802	27	1.52%
カプコン	9697	1798	17	0.95%
ガンホー・オンライン・エンター	3765	528	3	0.57%
ボルテージ	3639	1608	6	0.37%
ネクソン	3659	880	-2	-0.23%
オルトプラス	3672	1211	-3	-0.25%
セガサミーホールディングス	6460	1647	-11	-0.66%
バンダイナムコＨＬＤＧＳ	7832	2793	-21	-0.75%
エイチーム	3662	6320	-50	-0.78%
コナミ	9766	2323	-24	-1.02%
スクウェア・エニックス・ＨＤ	9684	2306	-26	-1.11%
任天堂	7974	11775	-165	-1.38%
グリー	3632	779	-12	-1.52%
ディー・エヌ・エー	2432	1282	-26	-1.99%
ケイブ	3760	2150	-50	-2.27%
コロプラ	3668	4010	-105	-2.55%
ミクシィ	2121	5110	-140	-2.67%
エイティング	3785	1626	-46	-2.75%
アエリア	3758	1377	-40	-2.82%
クルーズ	2138	2740	-122	-4.26%
ＫＬａｂ	3656	1746	-97	-5.26%
アクセルマーク	3624	2600	-152	-5.52%
アクロディア	3823	597	-100	-14.35%
ガーラ	4777	274	-54	-16.46%