IGポート、第1四半期は営業利益178%増…大型作品の映像マスターの償却が一巡

IGポート<3791>は、第1四半期(2014年6月~8月期)の連結決算を発表し、売上高15億9800万円(前年同期比10.6%減)、営業利益2800万円(同178.4%増)、経常利益4900万円(前年同期800万円の赤字)、四半期純損益1700万円の赤字(同3500万円の赤字)となり、減収・営業増益での着地となった。

 


大幅な営業増益となったが、同社に問い合わせたところ、版権事業での大型作品の映像マスターの減価償却が一巡したことが主な要因とのこと。セグメント別の状況は以下のとおり。

■映像制作事業は、売上高11億7100万円(同5.4%減)、セグメント損益600万円の赤字(前年同期1億7000万円の黒字)だった。「ハイキュー!!」「白銀の意思 アルジェヴォルン」「アオハライド」「東京ESP」「フューチャーカード バディファイト」等、ビデオ用アニメーション「攻殻機動隊ARISE border:4 Ghost Stands Alone」「進撃の巨人」「新テニスの王子様」、その他ゲーム用・CM用のアニメーションを制作した。

■出版事業は、売上高1億8200万円(同12.3%減)、セグメント損益4700万円の赤字(同6100万円の赤字)だった。月刊誌「コミックブレイド」「コミックアヴァルス」、コミックス「スケッチブック」「南鎌倉高校女子自転車部」「戦国妖狐」の新刊、書籍「宇宙戦艦ヤマト2199 加藤直之 ARTWORKS」など定期月刊誌4点、新刊コミックス・書籍37点を刊行した。ただし、月刊誌「コミックブレイド」と「コミックアヴァルス」は7月発売号をもって休刊とし、それぞれ完全オンライン雑誌としてリニューアルするという。

■版権事業は、売上高1億8100万円(同29.4%減)、セグメント利益1億0200万円(同8700万円の赤字)だった。「進撃の巨人」「黒子のバスケ シリーズ」「攻殻機動隊 シリーズ」「テニスの王子様 シリーズ」などの二次利用による収益分配を計上した。大幅に利益が伸びたが、前年同期に計上された大型作品の映像マスターの償却が今期は計上されなかったことによる。大型作品の映像マスターの減価償却については前期の第4四半期に一巡した模様だ。



■2015年5月期の見通し

2015年5月期は、売上高82億0800万円(前期比17.5%増)、営業利益4億5900万円(同29.3%減)、経常利益4億7900万円(同24.5%減)、当期純利益3億2100万円(同30.2%減)を見込む。従来予想からは変更なし。

 
株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
上場区分
東証
証券コード
3791
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