【ゲーム株概況(10/30)】ガンホー、失望売りで急落 通期予想据え置きのカプコンが高く、任天堂も堅調

10月30日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比104.29円高の1万5658.20円となるなど続伸したものの、マザーズ指数や日経JASDAQ平均はマイナスとなるなど、市場の物色動向はまちまちとなった。為替が1ドル=109円台まで円安に振れたこともあり、トヨタなどが商いを集めたが、日経平均寄与度の高いソフトバンクが商いを伴い買われたことも日経平均独歩高の背景にありそうだ。

そうした中でゲーム関連株の動向を見てみると、29日決算発表組ではカプコン<9697>が高く、任天堂が堅調。特にカプコンは決算の第2四半期実績数字自体は良くなかったものの、通期予想を据え置いたことで、下期の『モンハン4G』の業績寄与期待が高まっているようだ。一方、下げがきついのがガンホー<3764>。こちらは事前に好業績観測が日経新聞で報じられるなど、市場の期待値が高かっただけに、その観測記事の予想を下回った上、第3四半期期間(7~9月)の苦戦が明らかになった(関連記事)ことで一気に失望売りが出てきている。

ほか、ゲーム株では、本日(30日)、第3四半期累計(1~9月)業績の発表を控えていたenish<3667>が堅調。先日、好決算を発表済みのコーエーテクモHD<3635>や、App Storeの売上ランキングで、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が3位をキープするなど好調なマーベラス<7844>は高い。


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