ゲーム分野向けや遊技機分野向けの音声関連ミドルウェアと映像関連ミドルウェアを主力とするCRI・ミドルウェア<3698>が11月27日、東証マザーズに上場する。
同社の前身はCSK総合研究所のミドルウェア部門。当時、同じCSKグループに属したセガ(当時はセガ・エンタープライゼス)との関係からセガの家庭用ゲーム機向けミドルウェア(基本ソフト)やアプリケーションソフト(ゲーム)の開発を手掛けるようになった。その後、セガの家庭用ゲーム機撤退に伴い、事業のマルチプラットフォーム展開を進めるため独立。さらなる中立性を確保するため、2004年5月に役員・従業員によるEBO(エンプロイー・バイアウト、従業員買収)の形で資本的な独立も果たしている。
事業内容は、音声と映像に専門特化したミドルウェアを研究開発し、製品ブランド「CRIWARE(シーアールアイウェア)」として許諾事業を展開している。特に家庭用ゲームソフトやスマホのネイティブアプリなどで幅広く採用されており、これまでに全世界で2800以上のゲーム・アプリに採用された実績を持つ。直近リリースのタイトルでは、gloopsの『SKYLOCK - 神々と運命の五つ子 -』、enish<3667>の『千年の巨神』なども同社のミドルウェアを採用している。
業績面を見ると、11年9月期くらいから売上高10億円を挟んだ規模での推移が続いていたが、14年9月期見込みが11億円台、15年9月期予想が12億円台とここにきて規模が膨らみ始めている。その背景となっているのは、医療・ヘルスケア分野など新規分野向けが成長してきていることだ。また、ゲーム分野向けについては、家庭用ゲーム向けは減少しているが、スマートフォンのネイティブアプリ向けの拡大でカバーしている。なお、主要取引先には、もともとの設立の経緯もあり、セガやサミーが名を連ねている(2013年9月期はサミー向けが売上高全体の18.1%、セガが16.5%)。
【CRI・ミドルウェアの経常利益の推移(単位:百万円)】
※11年9月期までは単独決算。14年9月期は実績見込み、15年9月期は予想(ともに会社発表)
※グラフは有価証券届出書および会社側発表資料より作成
上場に伴う手取り概算金は、2億2270万円となる見通し。調達資金の使途は、第三者割当増資の手取概算額8280万円と合わせて、①ミドルウェア関連の新技術の研究、既存製品(CRIWARE)の改良・アップデート対応のための研究開発費用(15年9月期:1億円、16年9月期:1億1500万円)、②新規人材の採用(新卒採用及び中途採用)費用(15年9月期:2700万円、16年9月期:5400万円)、③認知度向上及び新規の顧客獲得や市場開拓を目的とした広告宣伝費(15年9月期:2100万円、16年9月期:2500万円)として充当する予定だ。
※エイチ・エス証券を割当先とする普通株式4万株の第三者割当増資を実施予定
なお、上場時発行済み株式139万9400株と有価証券届出書提出時における想定売出価格2300円から計算した想定時価総額は、約32億1862万円となる。
〈連結業績予想〉 注)単位は百万円。2014年8月6日付で1対200株の株式分割を実施しており、一株利益は分割修正を考慮した数字
〈会社概要〉
本社=東京都渋谷区渋谷一丁目7番7号 住友不動産青山通ビル9階
URL=http://www.cri-mw.co.jp/
社長=押見 正雄
設立=2001年8月1日
発行済株式数=139万9400株(上場時)
資本金=3325万円(2014年10月22日現在)
大株主=㈱セガ36万株(24.29%)、CRI・ミドルウェア従業員持株会25万8600株(17.45%)、鈴木久司21万6000株(14.57%)、押見正雄15万9400株(10.76%)、CSK-VCサステナビリティ・ファンド投資事業組合12万株(8.10%)、古川憲司9万6000株(6.48%)、松下操5万1000株(3.44%)、鈴木泰山3万6200株(2.44%)、田中克己2万株(1.35%)、青山幸雄1万2000株(0.81%)
〈上場要項〉
公開株式数=31万6000株(公募=11万株、売出し=16万6000株、オーバーアロットメントによる売出し=4万株)
仮条件=2100円~2400円
ブックビルディング期間=11月7日~11月13日
公開価格=11月14日決定予定
申込期間=11月18日~11月21日
払込期日=11月26日
売買単位=100株
主幹事証券=エイチ・エス
監査法人=新日本有限責任監査法人
同社の前身はCSK総合研究所のミドルウェア部門。当時、同じCSKグループに属したセガ(当時はセガ・エンタープライゼス)との関係からセガの家庭用ゲーム機向けミドルウェア(基本ソフト)やアプリケーションソフト(ゲーム)の開発を手掛けるようになった。その後、セガの家庭用ゲーム機撤退に伴い、事業のマルチプラットフォーム展開を進めるため独立。さらなる中立性を確保するため、2004年5月に役員・従業員によるEBO(エンプロイー・バイアウト、従業員買収)の形で資本的な独立も果たしている。
事業内容は、音声と映像に専門特化したミドルウェアを研究開発し、製品ブランド「CRIWARE(シーアールアイウェア)」として許諾事業を展開している。特に家庭用ゲームソフトやスマホのネイティブアプリなどで幅広く採用されており、これまでに全世界で2800以上のゲーム・アプリに採用された実績を持つ。直近リリースのタイトルでは、gloopsの『SKYLOCK - 神々と運命の五つ子 -』、enish<3667>の『千年の巨神』なども同社のミドルウェアを採用している。
業績面を見ると、11年9月期くらいから売上高10億円を挟んだ規模での推移が続いていたが、14年9月期見込みが11億円台、15年9月期予想が12億円台とここにきて規模が膨らみ始めている。その背景となっているのは、医療・ヘルスケア分野など新規分野向けが成長してきていることだ。また、ゲーム分野向けについては、家庭用ゲーム向けは減少しているが、スマートフォンのネイティブアプリ向けの拡大でカバーしている。なお、主要取引先には、もともとの設立の経緯もあり、セガやサミーが名を連ねている(2013年9月期はサミー向けが売上高全体の18.1%、セガが16.5%)。
【CRI・ミドルウェアの売上高の推移(単位:百万円)】
【CRI・ミドルウェアの経常利益の推移(単位:百万円)】
※11年9月期までは単独決算。14年9月期は実績見込み、15年9月期は予想(ともに会社発表)
※グラフは有価証券届出書および会社側発表資料より作成
上場に伴う手取り概算金は、2億2270万円となる見通し。調達資金の使途は、第三者割当増資の手取概算額8280万円と合わせて、①ミドルウェア関連の新技術の研究、既存製品(CRIWARE)の改良・アップデート対応のための研究開発費用(15年9月期:1億円、16年9月期:1億1500万円)、②新規人材の採用(新卒採用及び中途採用)費用(15年9月期:2700万円、16年9月期:5400万円)、③認知度向上及び新規の顧客獲得や市場開拓を目的とした広告宣伝費(15年9月期:2100万円、16年9月期:2500万円)として充当する予定だ。
※エイチ・エス証券を割当先とする普通株式4万株の第三者割当増資を実施予定
なお、上場時発行済み株式139万9400株と有価証券届出書提出時における想定売出価格2300円から計算した想定時価総額は、約32億1862万円となる。
〈連結業績予想〉 注)単位は百万円。2014年8月6日付で1対200株の株式分割を実施しており、一株利益は分割修正を考慮した数字
〈会社概要〉
本社=東京都渋谷区渋谷一丁目7番7号 住友不動産青山通ビル9階
URL=http://www.cri-mw.co.jp/
社長=押見 正雄
設立=2001年8月1日
発行済株式数=139万9400株(上場時)
資本金=3325万円(2014年10月22日現在)
大株主=㈱セガ36万株(24.29%)、CRI・ミドルウェア従業員持株会25万8600株(17.45%)、鈴木久司21万6000株(14.57%)、押見正雄15万9400株(10.76%)、CSK-VCサステナビリティ・ファンド投資事業組合12万株(8.10%)、古川憲司9万6000株(6.48%)、松下操5万1000株(3.44%)、鈴木泰山3万6200株(2.44%)、田中克己2万株(1.35%)、青山幸雄1万2000株(0.81%)
〈上場要項〉
公開株式数=31万6000株(公募=11万株、売出し=16万6000株、オーバーアロットメントによる売出し=4万株)
仮条件=2100円~2400円
ブックビルディング期間=11月7日~11月13日
公開価格=11月14日決定予定
申込期間=11月18日~11月21日
払込期日=11月26日
売買単位=100株
主幹事証券=エイチ・エス
監査法人=新日本有限責任監査法人
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698