カプコン、第3四半期は36%減収も営業益は14%増を達成…コスト削減や採算性の高いDL販売の増加で収益性改善

カプコン<9697>は、本日(2月3日)、第3四半期(2014年4~12月期)の連結決算を発表し、売上高478億円(前年同期比36.4%減)、営業利益97億円(同14.1%増)、経常利益101億円(同9.3%増)、四半期純利益65億円(同9.8%増)だった。
 

同社では、パチスロ新型機の発売延期などに加え、前年同期に大ヒットした『モンスターハンター4』の反動もあり、売上高は前期比で36.4%の減収となったものの、売上原価の圧縮や販管費の抑制が奏功したことに加え、コンシューマにおけるダウンロード販売の増加による収益性の向上も奏功しため、と説明している。

目玉タイトル『モンスターハンター4G』が概ね計画通りに推移したほか、『ウルトラストリートファイターIV』も底堅い売れ行きを示したという。また、旧作リピートタイトルのダウンロード販売も伸長した。さらに、アミューズメント機器事業においては、9月に発売したパチスロ機『戦国BASARA3』が計画通りの順調な売れ行きにより、収益を下支えしたという。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルコンテンツ事業
売上高324億円(前年同期比42.2%減)、営業利益84億円(同22.4%増)だった。ニンテンドー3DS用『モンスターハンター4』の反動減などもあって減収となったが、営業利益については大幅な増益となった。高採算のダウンロード販売が着実に販売本数を伸ばしたことが利益を押し上げたとのこと。

■アミューズメント施設事業
売上高69億円(同12.5%減)、営業利益7億円(同38.6%減)だった。既存店の伸び悩みに加え、消費増税の影響や天候不順も重なって、弱含みに推移した。不採算店1店舗を閉鎖し、施設数は32店舗となった。

■アミューズメント機器事業
売上高70億円(同24.0%減)、営業利益27億円(同13.9%増)だった。パチスロ機部門は型式試験変更に伴う新機種の発売延期により、品薄の商品ラインナップとなったものの、『戦国BASARA3』や高採算のリピート販売が収益を下支えした。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高650億円(前期比36.4%減)、営業利益105億円(同1.9%増)、経常利益107億円(同2.3%減)、当期純利益68億円(同97.4%増)を見込む。
 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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