【イベントレポート】『ザクセスヘブン』はスマホゲーム初のアニメーションRPG　膨大かつ作りこまれたストーリー・登場キャラも魅力　i☆Risと夢みるアドレセンスのW主題歌

バンダイナムコオンラインとセガネットワークスは、3月17日、東京都港区六本木にある「ニコファーレ」で、両社による共同開発の新規コンテンツ『ザクセスヘブン』の製作発表会を開催した。この製作発表会の模様は、「ニコニコ生放送」でも同時配信された。また、4月25日と26日に開催される『ニコニコ超会議2015』にもブース出展することも明らかにされた。

『ザクセスヘブン』は、オリジナルIPをもとにゲームやグッズ、出版など各種商品展開を行うメディアミックスプロジェクトで、その第1弾としてスマートフォンゲーム初のアニメーションRPGになるという。企画・原作に『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』企画プロデューサーである古里尚丈氏を迎え、久行宏和氏、佐々木洋平氏、松井章氏、平井久司氏ら豪華クリエイターがキャラクターデザインを担当する。

発表会では、ゲーム画面などは一切公開されなかったものの、集結した豪華クリエイターや声優陣、それによって生み出されている膨大なストーリーや作りこまれた世界観、150人を超える登場キャラクターなどを鑑みると、バンダイナムコオンラインとセガネットワークスの本作への並々ならぬ力の入れようが伝わってくる。今後の追加的な情報公開が期待されるところである。



■「i☆Ris」が主題歌「Beliver's HEAVEN」で盛り上げる

製作発表会の冒頭、芹澤優さん、茜屋日海夏さん、久保田未夢さん、若井友希さん、澁谷梓希さん、山北早紀さんによるアイドル兼声優ユニット「i☆Ris」が登場した。i☆Risは、ゲームの主題歌「Beliver's HEAVEN」を担当しており、ステージでは、力強い歌声とダンスで披露した。観客を圧倒するようなパフォーマンスにさらに磨きがかかり、会場はもちろん、ニコ生の視聴者も魅了したようだ。
 
なお、i☆Risは、主題歌だけでなく、全員が声優としても参加する。現在、大ヒットゲーム筐体・アニメ『プリパラ』のメインキャストとしても活躍している6人が、本作でどういった演技を見せてくれるのかも見どころとなるだろう。また「Beliver's HEAVEN」は、4月8日に発売される1stアルバム「We are i☆Ris」に収録される。



■バンダイナムコグループとセガネットワークスの強みを生かす

続いてバンダイナムコオンライン取締役の関口昌隆氏と、セガネットワークス上級執行役員の岩城農氏が登壇した。関口氏は、今回両社がタッグを組んだ経緯について、バンダイナムコオンラインとしては初のスマートフォンゲームだが、自前でやるのではなく、キャラクターやアニメーションといったバンダイナムコグループの強みに特化し、実績のある会社と組むことがベストと判断したという。そこでセガネットワークスに参加を打診したところ、賛同を得たとのことだった。
 
岩城氏は、『ザクセスヘブン』について「本当に楽しみなプロジェクト」と感想を述べた。そして、「意欲的な取り組みにお誘いいただけたことを嬉しく思う。しっかりとゲームを作り、アニメーションやキャラクターの管理についてはバンダイナムコオンラインさんにご教示いただきながら、アニメーションRPGという名に恥じることのないタイトルをお客様により早くお届けしたい」と抱負を語った。
 


■製作陣が明かす4つの魅力

続いて製作陣によるトークセッションが行われた。企画原作の古里尚丈氏、バンダイナムコオンラインプロデューサーの近藤貴浩氏、セガネットワークプロデューサーの萱沼由晴氏が登壇し、『ザクセスヘブン』の魅力を紹介した。近藤氏が新規IPの魅力を4点にまとめて紹介した。

(1)豪華クリエイター

『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』企画プロデューサーで知られる古里氏をはじめ、キャラクターデザインに『舞-HiME』の久行宏和氏、『ファイ・ブレイン～神のパズル』の佐々木洋平氏、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の松井章氏、『機動戦士ガンダムSEED』で知られる平井久司氏らを起用した。

古里氏は、「150人以上のキャラがほしいといわれたことが一番苦労した。サンライズ時代のアニメーターにお声がけしたが、彼らの仕上げたキャラクターデザインを一番最初にみることができた。この意味で、いま苦労といってしまったが、むしろこの上ない楽しみになった。」と語った。
 


(2)5つのストーリー

ゲーム内には学園が5校出てくる。緑、紅、蒼、白に加えて、全員の共通の敵となる黒が存在する。各学園にはストーリーが用意されている。「ものすごい大変でした」（近藤氏）。ザクセスは、「サクセス」からの造語とのことだが、成功や成り上がりを目指す生徒たちが戦って一旗上げることが全体のテーマとなるという。古里氏が各学園の特徴を説明した。
 
【私立翠嶺学園】緑豊かな人工島にある学園。剣を中心にした友情物語。
【紅蓮第壱商業学校】主人公がマイナス100階に落とされて、仲間に支えられて上がっていく物語。
【蒼鋼工業学園】主役の恋人が敵に捕らわれ、取り返す復讐物語。
【しろつめくさ女学園】女子校。癒しの物語だが、意外な展開も。
【クロノス・ノワール・ハイスクール白の学園】ラグエルが敵として登場する。

また、ゲーム内には、150人以上のキャラクターが登場する点も特徴だ。リリース初期としては、異例ともいえる膨大なボリュームだ。近藤氏は、「各キャラクターの設定もきちんと行い、全員が主役級にした。キャラクター同士の関連性や個性、バックボーンのシナリオなども相まって魅力的なキャラクターができたと思う。」と自信を示した。
 


(3)豪華声優陣

豪華声優陣も本作の特徴だ。各学園ごとの参加キャストは以下のとおり。

【緑の学園】前野智昭さん、志田友美さん（夢みるアドレセンス）、宮野真守さん、福山潤さん、遠藤綾さん
【紅の学園】阿部敦さん、鳥部万里子さん、吉野裕行さん、緑川光さん、富樫かずみさん
【蒼の学園】古島清孝さん、原優子さん、諏訪部順一さん、杉田智和さん、沢城みゆきさん、沢城千春さん
【黒の学園】國立幸さん
【白の学園】芹澤優さん、茜屋日海夏さん、久保田未夢さん、若井友希さん、澁谷梓希さん、山北早紀さん（from  i☆Ris）
 


(4)20本以上のプレミアムアニメーション

20本以上のプレミアムアニメーションを今後、随時配信する。各学園・キャラクターにスポットをあてたハイクオリティなアニメーション映像をゲーム内やインターネットを媒体として提供する予定。
 


(5)セガネットワークスのナレッジを結集した高クオリティなゲームに

セガネットワークスの萱沼氏が「セガネットワークスがスマートフォンゲームで貯めてきたナレッジを結集して、高クオリティなゲームを目指している。スマートフォンゲーム史上初のアニメーションRPGだ。これまでのゲームにはない演出にもこだわった。これだけのキャラクターや世界観を用意していただいたので、必ず面白いゲームになる。」と述べた。
 
『ニコニコ超会議2015』にも出展する予定で、ここではまだ明かせなかった最新情報なども明らかにされるという。さらに、i☆Risファンや夢みるアドレセンスのファンには嬉しいことが現場で起こるかもしれないとのこと。



■声優陣トークセッション

ゲームに出演する声優陣はこのゲームをどう見ているのか。前野智昭さん、志田友美さん、阿部敦さん、古島清孝さん、國立幸さん、i☆Risが作品や担当するキャラクターについて語った。
 
「凛翔あすか」を演じる前野さんは、キャラクターが非常に多いと最初に感じたが、「各キャラクターのバックボーンが緻密に作りこまれ、個性的なキャラクター揃い。緑の学園のメインキャラクターを担当させてもらうのは非常に光栄で、これからの展開が楽しみな作品」と期待を示した。「私立翠嶺学園」は、ザクセスセブンの核心に迫るもので、シリアスなシーンやアクションシーンも散りばめられており、ユーザーの期待を良い意味で裏切ってくれるかもしれない。

「紡流こころ」を担当する志田友美さんは、「私立翠嶺学園」の制服姿で登場し、前野さんが思わず「かわいいなぁ」とつぶやく場面も。「紡流こころ」は、前野さん演じる「凛翔あすか」と幼なじみという設定で、「手のかかる子供みたいな感じで、どういう関係になるか注目している」という。

続いて、「紅神夢偉」を演じる阿部さんが「紅蓮第壱商業学校」を紹介した。友情と立身出世の物語で、サクセスストーリーに近い話になるという。コミカル要素もあり、肩の力を抜いて楽しめる内容になるという。「神夢偉」のもつギターケースが父親の形見で、ストーリー展開のカギを握るとのこと。

古島さん演じる「大空ショウ」は、応援団に所属しており、学校にいる悪い風紀委員会から身を守るような存在になる。復讐劇が根底にあるため、殺伐として重い雰囲気だが、人と人とのつながりがメインになる。他の学校とのストーリーの違いを楽しんでほしいとコメントした。

i☆Risの芹澤優さんが冒頭のステージについて、これまでのリハーサルとくらべても一番うまくいって嬉しかったし、楽しかったと感想を語った。茜屋日海夏さんは「白の学園ということでメンバー全員が白の衣装に合わせて気合を入れたという。サクセスヘブンがどう展開するか楽しみ。私たちもいい作品にできるように頑張っていきたい」と語った。

國立幸さんは、黒の学園に在籍する「ラグエル・ノワール」を演じるが、事前に「ラスボス的な学園」と聞いていたそうだが、設定や台本を読んだところ、「とても悲しくて情熱的な存在。冷酷無比なボスではなく、繊細なキャラ」と感じたという。アニメの収録をした時も泣きそうになってしまったそうだ。



■「夢みるアドレセンス」が「フォトシンテシス」を披露

最後に、荻野可鈴さん、山田朱莉さん、志田友美さん、小林玲さん、京佳さんによる5人組アイドルグループ「夢みるアドレセンス」が登場し、主題歌「フォトシンテシス」を披露した。今回、i☆RisとのW主題歌になるとのことだ。本日（3月18日）発売のメジャーデビューシングル「Bye Bye My Days」（初回限定盤C）にも収録されているので、音源を聞いてみたいという人はこちらをどうぞ。
   


■関連サイト

『ザクセスヘブン』公式サイト

夢みるアドレセンス

i☆Ris公式サイト

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