gumi<3903>と、享游網絡技術有限会社(以下「ShareJoy 」と省略)は、中国語版「白猫プロジェクト」のプロモーションにおける戦略的パートナーとして業務提携契約を締結した。
gumiは、コロプラが企画・開発した「白猫プロジェクト」の中国でのローカライズ・配信権を有しており、2015年4月23日に中国国内ですでにiOSリリースし、5月6日にAndroidリリースされたが、今回の提携では、ShareJoyが中国国内でのプロモーション活動で協力するとのこと。今後、動画共有サービス「bilibili弾幕サイト」を含む、日本製のアニメやマンガ、ゲームを好む”二次元”ユーザーが集まるプラットフォームでの顧客獲得を行っていく。
今回の提携の背景としては、gumiが中国国内のアニメ・マンガ・ゲームコンテンツを中心とする「二次元市場」の規模及び潜在的な成長性が大きいと判断したことがあげられる。そして、二次元市場でのShareJoyの持つプロモーションやマーケティングのノウハウを評価したという 。
ShareJoyは、今回gumiのメインパートナーとして、二次元市場でのプロモーションと運営に注力する予定だ。今回の提携の主な理由として、ShareJoyが抱えるオンライン&オフラインでの豊富なリソースがあると考えられる。例をあげると、ゲームタレントによるPR、オフライン漫画展、及びBilibiliの大型イベントでのライブなどがある。プラットフォーム方面でもShareJoyは100近くの優秀な二次元市場向けプラットフォームの運営権を持ち、中でも代表的なのは、日次アクティブユーザーが500万に達する国内で有名なBilibili弾幕サイトが挙げられる。ShareJoyは現在多数なパブリッシュ会社と提携しており、「崩壊学園2」及び独占パブリッシュを行っている「幻想戦姫」等は二次元市場で優秀な結果を獲得している。
gumiは、2007年の設立当初よりモバイルオンラインゲームの開発・運営を開始し、シンガポール、韓国、中国、台湾、アメリカ、フランス、カナダ、スウェーデン、ドイツで次々と拠点を設立し、「ブレイブ フロンティア」をグローバル市場での成功に導いた。2014年7月には、セガゲームス(当時セガネットワークス)が日本国内で展開する複数タイトルの北米などの英語圏を中心としたサービス提供で提携を行い、さらに2014年8月にLINE株式会社と資本業務提携を行い、海外展開の更なる発展を進めている。中国では上海に子会社(谷米信息技術(上海)有限会社)を設け、中国市場に正式に進出している。今回「白猫プロジェクト」の中国展開のパートナーとして、gumiが受け持ったのは、gumiの豊富な海外経験及び発展の可能性が背景にあるだろう。
ShareJoyの優秀なプラットフォームとリソースにgumiの優秀なチームが加わり、双方の良好な提携の元で、「白猫プロジェクト」などの国内発ゲームが中国市場においても優秀な成果を挙げることが期待できる。
・「白猫プロジェクト」について
「白猫プロジェクト」はコロプラ<3668>が 2014年7月に日本で打ち出したスマートフォン向けアクションRPGであり、高いクオリティーと操作感で、瞬く間に日本国内で大人気となった。本ゲームは長期にわたり、App Storeのランキングで上位10位以内にランクインしており、日本App Storeのトップセールスランキングで首位獲得経験もある。また「Google Play 2014年 ベストゲーム」や「App Store Best of 2014 今年のベスト」を受賞し、2014年度最優秀なゲームの一つだと言える。
また、「白猫プロジェクト」は中国国内でも非常に人気が高く、繊細な日系アートに独創的な操作方法は二次元好きなプレイヤーから絶大な支持を受けている。その為、本作の中国市場展開については、どのパブリッシャーからリリースされるかなども業界内及びプレイヤーの間では注目されていた。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903