「SPAJAM 2015」VRつくり隊『World Portal』が最優秀賞! FUNkey『シェラム』とデジテニ東京『ワラカン』が優秀賞に



モバイル・コンテンツ・フォーラムとスマートフォンアプリジャム2015実行委員会は、この日(7月6日)、スマートフォンアプリのハッカソンイベント「スマートフォンアプリジャム2015」(SPAJAM 2015)の表彰式を東京都内で開催した。『モバイルプロジェクト・アワード2015』との合同表彰式となる。

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今回の実行委員長であるコロプラの馬場功淳社長は、オープニングパーティと同様、「IO HAWK」に乗って登場した。「非常に素晴らしい作品がたくさん生まれた。この活動を通じて、SPAJAMの目的はネクストクリエイターの発掘と育成だが、参加された方は、今後のモバイルアプリ業界をけん引するような作品を生み出してもらいたい」と挨拶した。
 


 
■最優秀賞:VRつくり隊『World Portal』

最優秀賞に選ばれたのは、VRつくり隊『World Portal』だった。エンジニア1人とデザイナー2人という本戦出場チームでは最少人数の構成で、しかも寿司屋でアルバイトしていた時に知り合った同士でチームを作ったという。アプリは、リコーの『THETA』を使い、全天球を撮影してシェアしたり、他の人が投稿した画像を見たりすることができるもので、2D HMDや3D HMDを使い、没入感を生み出す世界移動の演出が特徴的だった。
 
受賞コメント
「エンジニアは1名で、デザインを担当した2人はIT業界には関わっていない。技術というよりも、アイディアが評価されたのではないか。新たな機能を付け加えることでイノベーションが生まれたのではないかと思っている。今後も、イノベーションを生みだすようなアプリを作っていきたい。」
 


優勝チームには、「シリコンバレースペシャルツアー」をはじめ、「Adobe Creative Cloud コンプリートプラン個人版1年分」、「コロプラ馬場社長とのランチミーティングと社長室見学ツアー」、「横浜DeNAベイスターズのスカイバーカウンター観戦(ビール10リットル付・選手サイン色紙付)」、そして馬場社長個人から「IO HAWK」が贈呈された。


 
■優秀賞:FUNkey『シェラム』

優秀賞には、FUNkey『シェラム』が選ばれた。今回唯一の学生のチームで、公立はこだて未来大学に通っているとのこと。友人たちとグループを作り、目覚まし時計を共有し、寝坊撲滅を目指すアプリとなる。データベースやサーバー関係に苦労したとのことだが、見事、優秀賞を受賞した。

受賞コメント
「唯一の学生チームとして気合を入れて頑張ったが、最後のプレゼンの時、うまくできず、次回、頑張ろうと話していた。納得いくところまでつくれなかったが、引き続きしっかりと作りこみ、皆さんに使ってもらえるようにしたい。」
 
 
■優秀賞:デジテニ東京『ワラカン~宴会満足度評価明細機能付~』

もうひとつの優秀賞は、デジテニ東京『ワラカン~宴会満足度評価明細機能付~』だった。飲み会での思い出のシェアとなる集合写真から人数・男女・笑顔度で変動する割り勘計算アプリ。こちらは逆に最年長のチームである。テニス仲間同士で結成したチームだそうだ。

受賞コメント
「ネクストクリエイターズと掲げられている大会で結果を出すことができて、本当に嬉しい。普段、テニスをやっている仲間だが、テニスをして酒を飲んでいるだけのメンバーがこんなに頼もしいクリエイターだったんだなと思った(笑)」
 


 
■審査員特別賞:よろしくお願いします。feat Higu's Bro『Music Elevator』

また、審査員特別賞には、よろしくお願いします。feat Higu's Bro『Music Elevator』が選出された。なにもしないのに音楽のシェアが楽しめるアプリ。充電ケーブルの抜き差しをすると、世界中の人と音楽のシェアができる。

受賞コメント
「賞が取れるとは思っていなかったので緊張している。初めてハッカソンに出場して、色々と大変だったが、メンバー1人1人が全力を尽くして取り組んだ成果が賞に結びついた。今日から新婚旅行に行ったメンバーや体調不良のメンバーもいるため、今度、5人で飲みながら喜びを分かち合いたい。」
 




なお、「日本Androidの会」名誉会長の丸山不二夫氏は「素晴らしい作品ばかりで、非常に僅差だったため、投票で決定した。今回、惜しくも受賞できなかったチームは悔しさをバネにして引き続き頑張って欲しい」と語った。今回の特徴として、リコーの『THETA』やオムロンの画像認識チップなど外部のハードウェアと連携したアプリがでていることや、スマートフォンのインターフェースを見直して文字入力やメッセージを使わず使いやすい形でシェアすることに関心が向かっていることがあげられるという。
 

「SPAJAM」は、今年は全国9カ所、100チーム以上が参加するなど、国内最大級のハッカソンイベントに成長した。IT業界においてハッカソンは下火になりつつあるなか、異例ともいえるイベントとなっている。2016年も参加チームの増加とともに、さらにレベルの高い争いが期待される。

 
(編集部 木村英彦)
一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)

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