インドネシアのモバイルゲーム企業Touchten、グリーから資金調達…O2OPF「Touchten」のユーザーと導入ゲームの拡大目指す


インドネシア、ジャカルタに本拠を置くTouchtenは、7月7日、グリー<3632>からシリーズCラウンドの資金調達を行ったことを明らかにした。調達金額や出資比率などについては明らかにされていない。

2011年にIdeosource(インドネシアのベンチャーキャピタル)から、2013年にCyberAgent Ventures、TMS Entertainment(Sega Sammy group)、UOB Venture Managementから資金調達に成功している。今回、Touchtenは、グリーをリード・インベスターとして、さらに(米国のベンチャーキャピタル)500 Startupsからも資金調達を行ったという。さらに、グリーの飯田克司氏を経営陣として新たに迎える予定。

なお、Touchtenは、2014年4月より、「Touchten Platform」を提供するモバイルゲーム企業。「Touchten Platform」とは、ユーザがゲームをし、実際の店舗などで利用できる特典を得ることができる「Online to Offline (O2O)」のシステムを導入したプラットホーム。

「Touchten Platform」を導入した最初のゲーム“Teka Teki Saku”は、スターバックスコーヒー、H&M、Zaloraなどを含む40以上の加盟店を集め、これまでに5万件の償還が行われている。Touchtenは今後、Uberや通話料金のクーポンや、大手スキンケアブランドPond'sなどプラットホームに参加する加盟店の拡大を計画しているという。

現在、「Touchten Platform」は、”Teka Teki Saku”と“Dagelan Puzzle Game”の2つゲームで導入されているが、Touchtenは今年、このプラットホームを導入した3つのミッドコアゲームと16のカジュアルゲーム、さらに来年に25のカジュアルゲームを開発することを目標としている。また、グリーと協力し、グリーのカジュアルゲームタイトルをインドネシアに広めていく考え。


■Anton Soeharyo氏(TouchtenのCEO)のコメント
「私たちの目標は、世界中の何百万人もの人々に幸せをもたらすこと。また、ゲームを通してインドネシアを誇れる国にすることです。今回のグリーからの投資は、私たちがこれまでにやってきたことが認められた確たる証拠です。これから素晴らしい旅が始まろうとしています。グリーのような大企業が、救いの手を差し伸べてくれるであれば、受け入れない手はありません。」


■前田 悠太氏(ポケラボ 代表取締役社長 兼 グリー取締役執行役員)のコメント
「私たちはAnton氏とTouchtenの大ファンです。Touchtenがこれまでインドネシアで築いてきた実績に感銘を受けています。私たちは、今後もTouchtenがインドネシアで、そして東南アジアで一番のゲーム会社になるために支援していきます。」
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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