エクストリーム、1Qは500万円の営業赤字を計上…期中に投入した『桃色大戦ぱいろん~モバ雀~』が低調、8月28日にサービス終了へ

エクストリーム<6033>は、8月13日、2016年3月期の第1四半期(4~6月)決算(非連結)を発表、売上高5億100万円、営業損益500万円の赤字、経常損益400万円の赤字、四半期純損益200万円の赤字となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①ソリューション事業…売上高4億3170万円、セグメント利益9745万円
スマートフォンを中心とした開発案件の需要が旺盛であり、これに対応するため、第1四半期においては組織変更を行い、クリエイティブソリューション部、ITソリューション部、中部リージョンソリューション部の三事業部制へ移行し、営業体制の強化を図った。また、クリエイター&エンジニアの安定的な確保を図るために、自社養成に本格的に取り組み、当四半期よりクリエイター&エンジニアの自社養成プログラム「プロジェクトNSCA(ナスカ)」を4コース追加し、経験者採用に留まらない技術社員の確保に努めた。この結果、第1四半期における稼働プロジェクト数は716となった。

②コンテンツプロパティ事業…売上高7921万円、セグメント損益2642万円の赤字
ゲームサービスは、既存タイトルである『桃色大戦ぱいろん・ぷらす』(PCオンラインゲーム)、『桃色大戦ぱいろん・生』(PCブラウザゲーム)、『つみにん~うみにん大サーカス』(スマートフォンアプリ)、及び第1四半期にサービス提供を開始したスマートフォンアプリ『桃色大戦ぱいろん~モバ雀~』を運営。『桃色大戦ぱいろん・ぷらす』と『桃色大戦ぱいろん・生』については、課金サービス開始からそれぞれ6年、4年を経過したが、定着したファンの支持を引き続き得ている。

しかし、第1四半期に投入した『桃色大戦ぱいろん~モバ雀~』は、サービス開始前に2万人以上の登録ユーザーを確保したものの、開発遅延が発生し、サービス提供開始後の利用者数が低調に推移したことから、想定した収益を確保することができなかった。このような状況を改善すべく、販売商品の見直しやプラットフォームによる集客施策など、可能な限りの施策を行ったが、収益が改善する見込みが立たないことから、2015年8月28日をもってサービスを終了することになった。

なお、営業活動から生ずる損益が継続してマイナスであるコンテンツまたはゲームに関連する資産等について、各資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額した結果、ソフトウェア及びソフトウェア仮勘定1632万円を一括償却することとなった。

ライセンスサービスは、保有IPである人気ロボットゲーム「重装機兵」シリーズを韓国Antic Game World社へライセンス許諾し、2015年4月2日より韓国国内向けスマートフォン対応3DメカアクションRPG『Knights of Cosmos』においてサービスを開始した。また、保有IPである人気キャラクター「超兄貴」についてもLINEスタンプを販売するなど、積極的なIP活用を行った。協業開発サービスについては、大手ゲームパブリッシャーよりブラウザゲーム開発案件を継続受託し、売上形成に貢献した。

■通期予想は据え置き
2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高22億円(前期比32.0%増)、営業利益2億円(同8.2%増)、経常利益1億8500万円(同5.4%増)、当期純利益1億1700万円(同7.5%増)と増収増益を見込んでいる。
 

 
株式会社エクストリーム
https://www.e-xtreme.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エクストリーム
設立
2005年5月
代表者
代表取締役社長CEO 佐藤 昌平
決算期
3月
直近業績
売上高102億1700万円、営業利益10億9700万円、経常利益14億4800万円、最終利益10億3400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
6033
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