アクロディア<3823>は、8月27日、米国DVLABS(以下「DVLABS社」)と同社の保有する動画圧縮関連技術に関して、国内及び韓国市場における販売業務提携契約を締結したことを発表した。
世界のビデオ・オン・デマンド(VOD)市場は2014年の253億ドル(約3兆300億円)、2019年の614億ドル(約7兆3700億円)と、大幅な成長が見込まれている(MarketsandMarkets社調べ)。国内においては、今秋、世界最大手のインターネット映像配信ネットワークの日本参入が予定されており、VOD市場の本格的な拡大が見込まれている。今後、スマートフォン用コンテンツとして、ゲームに加え、動画コンテンツのさらなる増加が見込まれ、月額定額等の課金モデルの定着により、スマートフォンなどのモバイルデバイスでのハリウッド映画やテレビドラマなどの動画視聴の機会増加が予測されている。
このような市場動向の中、既存のインターネットインフラ上で、高精細動画や超高精細動画(4K)の大規模展開を可能とする、高度な動画技術が求められている。4Kなどの高精細動画は、大容量であるため、Wi-Fiなどのネットワーク環境では帯域の制約からスムーズに配信できないといった問題があったが、DVLABS社の動画圧縮関連技術を使用することにより、CODEC(※)を含む既存の動画配信インフラには手を加えなくとも、動画のクオリティを落とすことなくサイズを大幅に縮小することができ、より狭い帯域での高精細動画の配信を可能とする。また、配信業者側においても配信コストを大幅に軽減することができ、より広く動画配信を展開することが可能となる。
本動画圧縮技術は、革新的に超高精細動画配信のコスト概念を変え得るものと考えており、今回の提携により、アクロディアは、豊富な動画コンテンツを保有するVOD動画配信業者やモバイルネットワークISP業者に本動画圧縮関連技術を提供していく。また、アクロディアは本動画技術の営業・サポートや、日本市場におけるマーケティング活動を通じて、市場ニーズの掘り起こしに加え、高度な動画圧縮を必要とする新たな利用シーンの開拓を行っていくとしている。
※CODEC(コーデック):信号やデータを一定の規則にしたがって符号化したり、逆に、符号化されたデータを元の状態に復号したりする装置やソフトウェアなどのこと。例えば、画像、音声、動画など大容量のメディアデータを圧縮・伸張すること。
会社情報
- 会社名
- THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
- 設立
- 2004年7月
- 代表者
- 代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3823