【ゲーム株概況(8/28)】『ポケットフットボーラー』の海外展開発表でカヤックが後場急動意 米DVLABSと提携のアクロディアはS高
8月28日の東京株式市場では、日経平均株価は上げ幅を拡大して3日続伸し、前日比561.88円高の1万9136.32円と1万9000円台を回復して取引を終えた。米国市場高や為替の円安推移を受けて、朝方から1万9000円台を超えるなど買いが先行。後場も中国・上海市場の上昇を受けて、一時は上げ幅600円超に達する場面もあった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、全体市場と同様にほぼ全面高の動きとなった。中で後場に入って急動意を見せたのが、カヤック<3904>だ。カヤックは、前場引け後に『ポケットフットボーラー』の英語圏(北米、欧州ほか全64ヶ国)および香港での配信を開始すると発表(関連記事)したことが材料視されている。もともとグローバルを意識したタイトルではあるが、順調に海外展開の動きが進んでいることがあらためて評価されているようだ。
また、アクロディア<3823>が朝方から一気に買われ、ストップ高に張り付いた。同社は、前日27日に米国DVLABSの動画圧縮関連技術を国内・韓国で提供(関連記事)すると発表したことが注目を集めている。
ほか、クルーズ<2138>やイグニス<3689>、ガーラ<4777>なども大幅高した。
半面、アエリア<3758>は、朝方は買われたものの、後場引けにかけて売られて小安い。アエリアは、前日に子会社リベル・エンタテインメントの『アイ★チュウ』の好調を材料に大幅高していただけに、利益確定売りが優勢な展開となったようだ。
なお、この日(28日)、上場したメタップス<6172>は公開価格3300円を7.9%下回る3040円で初値を形成。その後もじりじりと値を下げる展開となり、結局は終値2601円で上場初日の取引を終えた。メタップスは、市場からの資金吸収額が約100億円と、新興市場のIPO銘柄としてはやや規模が大きいことも影響したもようだ。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904
会社情報
- 会社名
- THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
- 設立
- 2004年7月
- 代表者
- 代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3823