ガンホー、TVアニメ『ディバインゲート』の新情報を公開 声優陣・監督によるトークショウや資料の公開 森下社長が新展開をほのめかし
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、9月26日、『ディバインゲート』のファン感謝イベント「ディバインゲート 2周年記念オフラインイベント」を東京・秋葉原UDXで開催し、500人を超えるファンが集まった。イベントでは、アニメに関する新しい情報とともに、ゲームの人気作品とコラボや最新情報など今後の展開に関する目玉情報も明らかになった。アニメの最新情報を発表したイベント第1部の模様をお伝えしておこう。
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・【速報】TVアニメ『ディバインゲート』は2016年1月放送開始! 制作:studioぴえろ キャスト:柿原徹也、斉藤壮馬、伊藤かな恵、竹達彩奈、雨宮 天、吉野裕行、中村悠一
イベントの冒頭、『ディバインゲート』のクリエイティブディレクターである高野康太氏がTVアニメの放送開始が2016年1月となることを明らかにした。放送局や放送時間は後に発表される予定。メインスタッフは、監督は阿部記之さん、シリーズ構成は橋ナツコさん、キャラクターデザインは夘野一郎さん、音楽は尾澤拓実さん、アニメーション制作はstudioぴえろが担当しており、現在、制作真っ最中にあるとのこと。
アニメのロゴとティザービジュアル、そしてメインキャラクターのビジュアルも公開された。高野氏は、キャラクターへの感想を聞かれると、「デザインもアニメ向けにリファインされているので、そういったところも見てほしいです。」とコメントした。
続いて出演する声優陣も明らかになった。アカネ役を柿原徹也さん、アオト役を斉藤壮馬さん、ミドリ役を伊藤かな恵さん、ヒカリ役を竹達彩奈さん、ユカリ役を雨宮天さん、ギンジ役を吉野裕行さん、アーサー役を中村悠一さんが担当する。キャストの名前が発表されるたびに大歓声があがり、観覧者の中には泣き出してしまう人もいた。
ここでキャストの中から、斉藤壮馬さん、伊藤かな恵さん、中村悠一さん、そしての監督の阿部記之さんがステージに登壇し、トークショウを行った。
とその前に、ここで今回、会場に来られなかった柿原徹也さんのビデオメッセージが公開された。柿原さんは、オーディションでは、自然なアカネと、熱血なアカネの2種類を演じたが、どちらが受かったのかわからないと述べた。これから始まる収録では、ビデオの冒頭で披露した演じ方と変わっている可能性があるとのこと。そして、良い作品に巡り会えたことに感謝するとともに、出演する声優陣が実力派でかつ仲の良い人が多いため、これからの収録が楽しみと述べた後、ゲームのファンの期待を裏切らないような作品にしたいと抱負を語った。
トークショウではまず、自身のキャラクターへの感想を述べた。斉藤さんは、アオトについて感情を表に出さないキャラクターだが、複雑だけど面白そうな役柄だと述べた。伊藤さんは、ミドリについて、ただ元気で明るいだけでなく、うちに秘めているものがあり、微妙な感情があることも出したいと語った。中村さんは、オーディションを受けていないため、会場で披露したセリフは個人的な解釈のものであり、放送時には変わっている可能性があることを明かした。アーサーは、作品でも重要な役割となるため、今後、スタッフと話し合って演じ方を決めていきたいと語った。
続いて、ゲームへの感想を聞かれ、伊藤さんと斉藤さんは「5秒間は短くて思うように動かせない」と口をそろえると、中村さんは「5秒のうち、3秒はマスを見ている。あ、そうかそうかと思っていると、5秒に到達している」と2人以上に苦戦しているとコメントした。伊藤さんから制限時間を伸ばせるキャラクターが存在していることを聞くと、中村さんは、ミスターディバインに「そのキャラクターをぼくのアカウントにください」とお願いした。しかし、「それできないですね」とすげなく断られてしまい、会場の笑いを誘った。中村さんは脳トレ的に鍛えていき、アニメ放送が始まる頃には「すごいことになっているようにしたい」と意気込みを示した。
また、阿部監督は、本数に限界のあるアニメでゲームの全てを描くのは無理だが、ゲームのストーリーはおおまかに踏襲しており、そこからにいかにTVアニメならではの作品に仕上げていくかが楽しみと述べた。また、それぞれが戸惑ったり、何かにぶつかったり、自分を装ったりといった、思春期の人なら誰もが抱えている感情や反応を、ゲーム中で使われている詩的な表現を取り入れて描いていきたいと意気込みを示した。
次に、TVアニメの作品資料が公開された。世界評議会のビルや、ライトアップされた世界評議会のビル、ドライバーの研究施設、アオトやアカネ、ミドリが住んでいる街の最寄り駅、蒼のクリスマスの殺害現場となったショッピングモールが公開された。ちなみに、背景は、すべてCGで制作されているという。建物の存在感や空気感、大きさなどはCGを使うことでうまく表現できると考えたとのこと。
最後に、ガンホーの森下社長のビデオメッセージが公開された。昨年末からstudioぴえろからアニメ化の打診があり検討していたところ、学校に講演にいったことがきっかけとなったそうだ。女子学生から『ディバインゲート』に関する質問が多く、「キャラクターやデザインに興味を持っていただていると嬉しかった。これはアニメを作らないといけないと思った。最終決定したのはこの時だ」と述べた。
また個々のキャラクターのバックグラウンドや世界観などゲームの中では厳密には描いていないが、アニメでは、人間ドラマとして描きたいと語った。自身のアニメへの関わり方については、アニメ制作陣に任せきりにするのではなく、高野氏とともに、ストーリーから設定までアニメ制作に関わっているという。さらにアニメ化をきっかけとして、スマートフォン以外の展開も用意しているので楽しみにしてほしいという意味深な情報も。これにはミスターディバインも「ノーコメント」だった。
会場には、極めて熱心なファンが集まっているという印象を受けた。一つ一つの発表に対する歓声や拍手が非常に大きく、「こんなに熱心なファンがいるのか」といまさらながら驚かされた次第だ。そして、様々な新情報を発表した高野氏やミスターディバインですらも、ファンを驚かせるつもりが、その反応の大きさに逆に驚かされているようにもみえた。『ディバインゲート』のアニメ化は、『ラグナロクオンライン』に続くチャレンジとなるが、豪華スタッフ・キャストがどういった作品に仕上げてくるのか、来年1月の放送が楽しみである。
(編集部 木村英彦)
©ガンホー・オンライン・エンターテイメント/ディバインゲート世界評議会
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765