【TGS2015】『グランブルーファンタジー』アニメ制作スタッフ&平田広明さん、沢城みゆきさん、加藤英美里さんのキャスト陣が集結したシークレットステージ
東京ゲームショウ 2015で『グランブルーファンタジー』を大々的に展開したCygamesブースでは、最終日となる9月20日にSECRET STAGEと題したステージイベントを開催。シークレットと名付けられているところからも分かる通り、一体どんな内容になるのかは直前まで伏せられていた。にもかかわらず、観覧スペースには多数のファンが駆けつけ、その人気を強く印象づけていた。
■アニメの企画はお問い合わせフォームから始まる
本ステージではまず、『グランブルーファンタジー』のプロデューサー・春田康一氏と、アニプレックスの鈴木健太氏、そしてA-1 Picturesの清水暁氏が登壇。この面々からも分かる通り、先日発表されたばかりのアニメに関する話題が届けられた。
アニメ化が決まるにあたって気になるところといえば、Cygamesとアニプレックスがどのような形で巡りあったかという点だ。これについて春田氏は、企画自体は2014年の夏頃から始まっており、自身も常々アニメ化への道を模索していたという。そんなとき、逆に鈴木氏からアニメ化のオファーが飛び込んできて、話が進んでいったとのこと。
ここで驚くべきは、鈴木氏はなんと、Cygamesのお問い合わせフォームから連絡をとったというのだ。鈴木氏によると、「さまざまなつながりを利用していては、他のメーカーが先にオファーを出してしまうのでは」と危惧したため、少しでも早く連絡を取りたかったそうだ。
これを聞いた清水氏は「僕づてでもよかったのに」と冗談交じりで一言。というのも清水氏は『アイドルマスター シンデレラガールズ』のアニメにも携わっており、Cygamesとも強いつながりを持っている。この一言には鈴木氏も驚いた様子で、会場は笑い声に包まれていた。
そんな清水氏だが、『グランブルーファンタジー』のアニメ化というプロジェクトに対して、当初は「ファンの期待に応えられる作品を作れるのか…」と不安に思うこともあったとのこと。しかし、「魅力的なコンテンツなので覚悟を決めました」と決意を語っていた。
■キャスト陣がアニメ化してほしいエピソードは?
ここからは『グランブルーファンタジー』のキャスト陣より、ラカム役の平田広明さん、カタリナ役の沢城みゆきさん、シェロカルテ役の加藤英美里さんの3名も登場し、アニメの話をさらに掘り下げていくことになる。
ゲームでもメインキャストを務めている平田さんと沢城さんは、アニメ化に関する話も以前からぼんやりと聞かされていたという。当時はまだ決定したわけではなかったものの、平田さんは「あるんだろうな」と感じていたそうだ。平田さんは、ここまで成長した本作を振り返って「まさかこんな大きなプロジェクトになるとは」と感慨深げに語っていた。一方で加藤さんは、前日のラジオ収録で初めて知ったとのことで、こちらはファンとほぼ同じ驚きを感じたという。
しかし、アニメの詳細はまだ判明していない部分が多いので、キャスト陣が思い思いに、アニメ化してもらいたいエピソードを提案していくことに。ここでは加藤さんが、「期間限定のイベントをアニメ化してほしい」とコメント。期間限定イベントにはキャラクターの水着姿など、意外性のあるシチュエーションが多いので、アニメにすれば栄えるのではという狙いがあるようだ。
期間限定イベントには平田さんも興味があるようで、メインシナリオと違い肩の荷が下りた演技ができるため、収録時も楽しめているそうだ。また平田さんは、公式4コマまんが「ぐらぶるっ!」を劇場版として作ってほしいというお願いをする一幕も。これには春田氏も困った様子だったが、観客席からは大きな歓声があがっていた。
期間限定イベントといえば、以前には『テイルズオブアスタリア』とのコラボが行なわれ、そこでは沢城さんが一人二役を演じる機会があり話題になった。沢城さん自身もこの時の収録は印象に残っているそうだ。
ステージの終盤では、スタッフ陣がアニメ化したいポイントを語る場面もあった。鈴木氏は「やれることはすべてやりたい」と力強く宣言すると、立て続けに「アニメはアニメ、ゲームはゲームではなく、『グランブルーファンタジー』全体で盛り上げる作品にしたい」と意気込みを語った。そして清水氏も「王道感は壊さずに映像化していきたい」コメントを残した。最後に春田氏は今後の展開として、「年内には次のお知らせをできれば…」と語った。まだまだ全貌の見えないアニメ版『グランブルーファンタジー』だが、次の発表もそう遠くない時期に予定しているようだ。まずはその続報を、期待して待つとしよう。
■『グランブルーファンタジー』
©Cygames, Inc.