東映アニメ、4-9月期は営業益166%増の50億円と大幅増益…国内外で「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズが好調、ゲーム化権の販売も寄与

東映アニメーション<4816>は、10月30日、第2四半期(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高185億円(前年同期比28.8%増)、営業利益50億円(同166.0%増)、経常利益53億円(同152.5%増)、最終利益35億円(同160.3%増)だった。

 


主力映像製作・販売事業、版権事業ともに好調に推移した。「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズ関連がけん引したようだ。セグメント別の状況は以下のとおり。

・映像製作・販売事業は、売上高78億円(同18.6%増)、セグメント利益26億円(同254.2%増)だった。『ドラゴンボールZ 復活の「F」』がヒットしたことに加え、「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズなど複数作品の中国向け大口映像配信権の販売があったこと、為替の影響があり、大幅な増益を達成した。ソーシャルゲームは、『聖闘士星矢』を題材にしたゲームが軟調に推移したため、大幅な減収だッタという。

・版権事業は、売上高75億円(同55.4%増)、セグメント利益33億円(同66.8%増)だった。国内部門では、複数作品で遊技機の大口契約があったことに加え、「ワンピース」のアプリゲーム化権や「ドラゴンボール」シリーズの商品化権の販売及びアプリゲーム『ドラゴンボールZドッカンバトル』が好調に推移したという。海外部門では、中国向けで「ワンピース」のゲーム化権や「聖闘士星矢」シリーズのアプリゲーム化権の販売、欧米向けでは家庭用ゲーム『ドラゴンボールゼノバース』が好調に推移した。

・商品販売事業は、売上高23億円(同9.2%増)、セグメント損益100万円の赤字(前年同期は、3100万円の黒字)だった。『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の劇場公開に伴うタイアップ・販促関連やショップ事業の拡大により、前年同期と比較して増収となったが、新規店舗の関連費用が増加したことが響いた。


 
■2016年3月期の見通し

2016年3月期は、売上高325億円(前期比7.2%増)、営業利益68億円(同70.2%増)、経常利益70億円(同75.9%増)、最終利益46億円(同88.7%増)を見込む。

 
東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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