バンダイナムコ、2Q業績予想を再増額修正!…「ガンダム」や「妖怪ウォッチ」などIP商品の好調に加え、新作『デレステ』が貢献 

バンダイナムコホールディングス<7832>は、11月5日、2016年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想と2016年3月期通期予想の上方修正を発表、第2四半期の売上高は従来予想2550億円から2727億円(増減率7.0%増)、営業利益は同250億円から311億円(同24.6%増)、経常利益は同255億円から332億円(同30.3%増)、四半期純利益は同170億円から227億円(同33.9%増)と第1四半期決算発表時の修正予想からさらに上ブレしての着地となった。
 

トイホビー事業における「機動戦士ガンダム」などの定番IP商品や「妖怪ウォッチ」の好調といったこれまで同様の要因に加え、スマートフォン向けゲームアプリケーションやPCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツにおいて、国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、新作タイトル『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』が好調なスタートとなり業績に貢献したという。

また、通期の予想については、第2四半期累計期間の実績ならびに各事業の直近の業績動向、今後の事業計画、さらには不透明な市場環境を踏まえたうえで、売上高を従来予想5300億円から5600億円(増減率5.7%増)、営業利益を同450億円から500億円(同11.1%増)、経常利益を同460億円から520億円(同13.0%増)、当期純利益を同300億円から340億円に修正している。
 

同日発表した2016年3月期の第2四半期累計業績のセグメント別の状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高1039億円(前年同期比2.2%減)、セグメント利益は115億円(同19.0%増)
国内において、「機動戦士ガンダム」や「ドラゴンボール」など定番IPの商品、「妖怪ウォッチ」の商品が好調に推移した。また、ターゲット拡大の一環で展開している大人層向けのコレクション性の高い商品が人気となった。

海外においては、アジア地域において、「機動戦士ガンダム」や「妖怪ウォッチ」の商品、大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移した。また、日本で企画開発などの機能をコントロールし、欧米では販売マーケティングに専念する体制に変更したことにより、一定の効果があったとしている。
 

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高1472億円(同9.9%増)、セグメント利益1400万円(同2.8%増)
欧米地域において、前連結会計年度に発売した家庭用ゲームソフト『DRAGONBALL XENOVERSE(ドラゴンボール ゼノバース)』などのリピート販売や、自社及び現地サードパーティの新作タイトルの販売が好調に推移した。また、ソーシャルゲームやスマートフォン向けゲームアプリケーション、PCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツにおいて、国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、新作タイトル『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』が好調なスタートとなり業績に貢献した。

さらに、アジア地域をはじめ海外でも本格的にサービスを開始した。このほか、アミューズメント施設においては、アミューズメント機器と施設におけるバリューチェーンの整備と強化、主力施設へのリソース集中などの施策に着手し、効率化などの面で効果を上げた。
 

③映像音楽プロデュース事業…売上高235億円(同5.4%増)、セグメント利益5億910百万円(同26.1%減)
映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」が、劇場版公開と商品・サービスの相乗効果により人気となった。また、「機動戦士ガンダム THE ORIGINⅠ青い瞳のキャスバル」の映像パッケージソフトが好調に推移し、業績に貢献した。しかし、利益率の高い事業が好調だった前年同期と比較すると、利益面では前年を下回った。

④その他…売上高は13,488百万円(前年同期比0.0%増)、セグメント利益は528百万円(前年同期比43.0%減)
グループのトイホビー、ネットワークエンターテインメント、映像音楽プロデュースの各戦略ビジネスユニットへ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んだ。


 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る