フリューが12月18日に東証1部もしくは2部に新規上場…プリントシール、コンテンツ・メディア、キャラクタ・マーチャンダイジング、ゲームの4事業を展開

東京証券取引所は、11月13日、フリューの東証1部もしくは2部への新規上場を承認した。上場予定日は12月18日で、市場コードは「6238」となる。主幹事は、野村證券。

同社の前身は、1997年に立ち上げられたオムロン<6645>のエンタテインメント分野の新規事業。その後、プリントシール事業や携帯コンテンツ事業、プライズ事業などを手掛け、2002年にエンタテインメント事業部に昇格し、2003年7月にはオムロンエンタテインメント(オムロン100%資本)を設立し、同事業部の全事業を継承した。さらに、2007年7月にMBO(マネジメントバイアウト、経営陣による株式の買い取り)を実施し、現・フリューに全事業と全従業員を継承し、現在に至っている。

事業は、「プリントシール事業」「コンテンツ・メディア事業」「キャラクタ・マーチャンダイジング事業」「ゲーム事業」の4つのセグメントで構成されている。プリントシール事業は、プリントシール機及びその消耗品であるシール紙の販売を中心に手掛けており、アミューズメント施設向け販売と直営店「girls mignon(ガールズミニョン)」での展開を行っている。

また、コンテンツ・メディア事業は、主にスマートフォン向けにプリントシール画像取得・閲覧サービス「PiCTLINK(ピクトリンク)」を中心としたインターネット上のコンテンツ・メディアの運営を展開。キャラクタ・マーチャンダイジング事業は、アミューズメント施設が提供するクレーンゲーム景品のぬいぐるみ、フィギュアなどを企画・販売している。

ゲーム事業は、PS Vitaやニンテンドー 3DSなどのハードに対応した家庭用ゲームソフトや、Google PlayやApp Storeなどのプラットフォーム事業者(決済代行)を通じて配信するスマートフォン向けゲームの企画・開発・販売・運営を展開。スマートフォン向けゲームは、女性向け恋愛シミュレーションゲームとキャラクターの育成やバトルを楽しむRPGを主力としている。
 

直近の業績は、2015年3月期の売上高239億1100万円(前々期比4.0%減)、営業利益30億3300万円(同11.2%減)、経常利益32億7800万円(同7.3%減)、当期純利益19億900万円(同7.2%減)だった。足元の業績は、2016年3月期第2四半期(4~9月)で売上高122億8700万円、営業利益22億3100万円、経常利益22億5300万円、四半期純利益14億7800万円となっている。
 

なお、新規上場に伴い、新株発行で手取概算額として25億5727万円を取得する。これに第三者割当増資で調達する7億7198万円を合わせた約33億3000万円は、①新規ユーザー獲得のための広告宣伝費、②ゲームやモバイルコンテンツの制作、プリントシール機の設置作業に関する業務委託費、③新商品開発に関する研究開発費に充当する予定としている。

また、想定発行価格は1株あたり3780円。上場時の発行済株式総数943万2000株で計算すると、想定時価総額は356億5296万円となる。

<株主の状況>
フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高364億円、営業利益21億3100万円、経常利益21億7900万円、最終利益14億4300万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
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