三菱UFJモルガン・スタンレー証券(MUMSS)は、6月7日付けのレポートで、ソネットエンタテインメント<3789>のゲーム事業について、のれんの減損や北米からの撤退、ソーシャルゲームの売上増などで営業利益が出やすくなった、と指摘している。
ソネットでは、ゲームポットの子会社化後、米国事業の失敗などもあり、ゲーム事業を軌道に乗せることができなかった。しかし、リストラによる黒字転換に加え、ソーシャルゲームの収益寄与、オンラインゲーム「メビウスオンライン」が好調なスタートを切るなど、好材料が揃ってきたとし、2012年3月期の営業利益を従来の5000万円の赤字から1億4300万円の黒字に上方修正した。
ソーシャルゲーム事業の収益予想については、2012年3月期は売上高8億円、営業損益1億円の赤字、2013年3月期は売上高12億円、営業利益1億円、2014年3月期は売上高16億円、営業利益2億円となっている。
その他オンラインゲームタイトルの売上高については、「すかっとゴルフパンヤ」が7億8400万円、7億0600万円、6億3500万円、「ファンタジーアースゼロ」が18億5000万円、19億円、19億5000万円、「トキメキファンタジーラテール」が9億円、10億円、11億円で推移すると予想されている。
なお、会社全体の評価としては、ゲーム事業に加え、アドネットワークなどエムスリー以外の事業がわずかながら黒字を達成できるようになったことや、接続事業の会員数の獲得が市場予想を上回ることを評価し、レーティングを「Neutral」から「Outperform」に引き上げている。目標株価についても33万円から38万5000円に引き上げた。
会社情報
- 会社名
- ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
- 設立
- 1995年11月
- 代表者
- 代表取締役執行役員社長 渡辺 潤
- 決算期
- 3月