オルトプラス<3672>とリンクトブレインは、拡大するゲームのセカンダリーマーケットの運営ニーズに対応し、マーケットシェアを拡大するため、両社が人材面、営業面で提携することを発表した。
現在、スマートフォンゲーム市場ではサイクルの早い業界環境の中で、リリース後のゲームタイトルの運営委託や売却を行う動きが見られ、このようなセカンダリーマーケットの規模は加速度的に拡大していくと言われている。こうしたマーケットが急速に拡大しつつある背景には、業界内で運営に関する人材が慢性的に不足していることが大きな要因としてあります。これまで家庭用ゲーム機を中心としたゲーム業界では開発終了後、パッケージソフトを販売して、プロジェクトは終了という流れが一般だった。
しかし、現在のフリートゥプレイ型と言われる運営型のゲームサービスでは、サービス開始後の継続した開発と運営が前提となるゲームが主流となっており、開発に強い人材だけではなく、運営に強い人材が必要不可欠となっている。また、サービス開始後も運営人材はプロジェクトに継続してアサインしていくため慢性的に人材不足の状況に陥っている。
この運営人材不足が原因でゲームのサービス終了につながるケースも出てきており、ゲームユーザーにとって不利益になるのみならず、ゲーム業界にとっても深刻な問題ととらえている。こうした中でニーズの拡大し続けるセカンダリーマーケットにおいて、クライアントのニーズに随時応えていくためには運営人材の安定した供給が必要となってくる。
■相互提携による運営人材の安定供給が可能に
オルトプラスはSHIFT<3697>およびシフトプラスと共同でゲーム開発・運営からソフトウェアテスト、カスタマーサポートまでをトータルパッケージングするゲームグロースサービスの提供を開始したが、今回ゲーム業界のHR事業を手がけ、自社タイトルを含め多くの受託の経験を持つリンクトブレインとの提携により、プランニングやディレクションスタッフなど主に人的リソースの供給強化を行えることとなる。これによりゲームグロースサービスの運営部分に関して、安定した体制での提供が可能となり、さらに安心して利用してもらうための環境が整った。
<協業により強化されるポイント>
・タイトル運営におけるリソースの協力
・両社のノウハウを活かしての運営体制変更でのコスト構造の削減などの提案・施策
・ニアショア(国内)・オフショアを利用した開発体制でのコスト構造の変更なの提案・施策
・開発~運営~サポートまでを一気通貫で複数対応できる体制
・ゲーム専用の分析での収益モデルの改善に繋がる提案・施策
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672
会社情報
- 会社名
- 株式会社リンクトブレイン
- 設立
- 2011年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 弘一
- 決算期
- 9月