【ゲーム株概況(2/2)】ドリコムが一時S高…単月黒字化やIPタイトルシフトを評価 決算発表済みのコナミHDなどリスク回避の物色傾向に
2月2日の東京株式市場では、日経平均株価は反落し、前日比114.55円安の1万7750.68円で取引を終えた。前日までの2日間で800円超上昇してきたことによる利益確定の売りに加え、原油価格の下落や為替が1ドル=120円台とやや円高方向に振れたことも市場の心理に対する重しとなった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、ドリコム<3793>が朝方に一時ストップ高となるなど強さを見せた。同社は、2016年3月期の第3四半期決算において、最終赤字が膨らんだものの、12月月次が単月で黒字に転換したことや、オリジナルタイトルからIPタイトルへのシフトが順調に進んでいることなどが評価され、再評価の機運が高まってきている。
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また、決算発表を終えたコナミHD<9766>やボルテージ<3639>などが買われた。決算発表を目前に控えた銘柄が多い中でリスク回避という観点から物色を集めているようだ。
半面、大引け後に決算発表を控えていた任天堂<7974>とガンホー<3765>は小安く、前日はストップ高となるなど急騰したイマジニア<4644>は反落した。アクセルマーク<3624>は5日ぶりの反落となったが、大引け後に第1四半期の業績予想の上方修正を発表(関連記事)しており、明日の株価推移が注目されそうだ。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766