カヤック、15年12月期は売上高37.5億円、営業益3.9億円と1月の予想を上ブレ 今期は2ケタ増収益見通し 4Qは四半期ベースで過去最高の売上高、利益を記録【追記】
カヤック<3904>は、2月15日、2015年12月期の連結決算を発表、売上高37億500万円、営業利益3億9200万円、経常利益3億9500万円、当期純利益2億6100万円となった。この第4四半期期間より連結決算に移行したため、前年同期比較はないが、売上高、利益とも1月21日に開示された予想数字よりも上ブレての着地となっている。
各サービス別の状況は以下の通り。
①クライアントワーク…売上高11億7372万円
積極的に業務提携を進めるとともに、ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」に代表されるような新しい取り組みを行うことで事業領域の拡大を図った。
②ソーシャルゲーム…売上高20億2657万円
「共闘スポーツRPG」を軸にしたタイトルを展開しており、2015年8月に新たに『ポケットフットボーラ―』の配信を開始した。
③Lobi…売上高3億5973万円
プレイ動画の録画機能をはじめとした機能の拡充に努めるとともに、ビッグタイトルを中心に「Lobi」と連携するタイトル数を積極的に増加させる中でユーザー数の拡大を図った。
④その他サービス…売上高1億4503万円
2015年7月と10月に「JAGMO」による公演を開催した。また、「RANKERS」などの新規サービスの開発を行うとともにその他サービスも安定的な運営を行った。
■四半期ベースで最高の売上高・利益を記録
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は10億9600万円(前年同期比9.4%増、前四半期比9.9%増)、営業利益1億4800万円(同27.4%増、同4.2倍)、経常利益1億5500万円(同50.5%増、同4.4倍)、四半期純利益1億700万円(同57.3%増、同4.4倍となった。なお、売上高・利益とも過去最高の数字となる。ただし、利益率が大きく上昇しているのは、販売管理費が前年同期比で24.7%減、前四半期比で17.0%減となっていることも影響している。
なお、2016年12月期は、ソーシャルゲームについては、今まで蓄積したノウハウを活かすとともに、ガルチの子会社化によりグループ全体としてシナジーの創出やVRゲームの製作、Steamなどの新規プラットフォームへのゲームの提供などの新しい挑戦を行っていくとしている。
2016年12月期の連結業績予想は、売上高51億円(前期比37.6%増)、営業利益5億1500万円(同31.1%増)、経常利益5億3000万円(同33.9%増)、当期純利益3億3000万円(同26.3%増)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904